アクセス解析 あるひうがちな御人好し
初日 最新 目次 MAIL


あるひうがちな御人好し
あるひ
MAIL

2004年 桜とか
2005年 桜とか
ハロウィン@TDL
作品
HP
BBS

2002年10月08日(火)

ダメかも・・・と思った瞬間

どうもダメだ。
自宅にずっと居ると、PCの前を離れない。
昨日なんて、朝10時から夜中の1時近くまで、ほぼPCの前に居っぱなし。
夜中にめちゃくちゃ気分が悪くなったのは、夕飯に食べた、前夜に作ったマッシュポテトが腐ってた訳じゃないだろう。

ってな訳で、本日は目覚まし代わりのテレビが大音量で流れる中、11時半まで寝坊致しました。
通勤が無いって、素晴らしいですっ

しかし・・・明日は寝不足ではいけません。多少の寝坊は許されるが・・・
久々に化粧をします。久々に、「まとも」な格好をします。久々に社会人になります。
明日・・・

東京へ出ます!


ふはは。なんとも大袈裟な。
しかし、この2年の間、県外に出たことが無いという事実。
いや、ドライブで伊豆とかは行きましたがね。そうじゃなく。

仕事の打ち合わせです。東京っつっても品川です。駅構内から出ずに済ませるつもりです。
初対面です。本来なら関わる予定も無かった代理店の男性です。
すんげー嫌で、避けまくってたけど、相手が情けない声を出すのでほだされました。
立場的には対等だし、別に緊張して身構える必要も無いのですが。

あ、でもその足で、そのまま社長殿と待ち合わせして、客先にも伺うかもなのでわ。
だので、服装は、やっぱりピシっとね。
資料も揃えねば。大体、名刺って、どこにやったっけ?カバンはどうする?靴はよ?
まるで、お見合い前のようなお祭り騒ぎを頭の中でやってます。
お見合い経験も無く、合コンすら、記憶に残ってませんが。なんとなくです。
はい。頭の中だけで、パニくってます。行動に移してません。多分、夕方に焦ると思います。

自宅仕事になってから、確かに外には出なくなったものの、その前までは東京だけでも
渋谷・恵比寿・銀座・新橋・浜松町・新宿・大塚・麹町・・・えーっと・・・
とにかく、ちゃんと都内に通勤していた訳で。社用で客先へも行ってた訳で。
品川なんて、電車で通過するだけの場所だった訳で、屁でも無い距離だったはず。

いや、距離の問題ではなく、やっぱり人と会うっつーことが嫌なのかと。
ここ数年で、ドブスになったとか、太って着る服が無いとか、禿げちゃったとかじゃないんすがね。
人に責任を押し付けるならば、父上が亡くなる少し前から、私は動かない人間に。
かれこれ、この2年もの間、人に会うのを無意識に避けつづけていた訳で。
なんだか、慣れない人間と会話する事が、かなりの率で億劫になりました。

過去には、色んな方とお会いしてきました。会社で出会った方。ネット上で知り合った方。
その中で、親切にして下さったなぁ・・と思い返せる方が多いので幸せなのでは無いかと。

でも、でも。すごく親切にしてもらったのに。すごく優しくして頂いたのに。
ダメかも・・・笑っちゃうかも・・・ビックリしちゃったかも・・・
みたいな方も中にはいる訳で。
そのたった、一つの言動で悲しいかな。その人を見る目が少々変わったという経験。ありますわよね。

例えば。
新入社員の頃。兄が居ない分、余計に年上の男性への憧れ強しの頃。
男性が殆どの会社であったため、お誘いをそれなりに受けました。当然です。だって女が他に居ないのだからね(笑)
その中で、Fさんという一つ年上の男性がおりました。
今思えば、バカボンのパパに似てました。パンチパーマのバカボンのパパです。

最初は、私の自宅が通勤途中だということで、不便な場所だった為に送迎を申し出てくださいました。
親が厳しかったので、自宅から歩いて10分程度の距離で待ち合わせ。
いつもより、のんびり出来た朝に感謝し、待ち合わせの場所に行ってみると・・・

プフォンップフォーーーン

と今まで滅多に聞いた事の無いようなクラクションの音が聞こえ。
そこには、

紫内装のド派手なヤンキー車から顔を出すバカボンのパパが。


そこは、自宅から離れているとはいえ、地元です。どなたが見ているか分かりません。
乗るのを躊躇しました。一瞬、無視し様と思いました。
でも、名字呼ばれちゃいました(号泣)

結局、その朝の送迎は確か1回でやんわりとお断りを。
しかし、夜遅くになった時には、他の上司の勧めもあったりして(若いから危険だと)送って頂く事が数回ありまして。
まぁ、夜なら、紫内装が見えないし、人目に付き難いしと少し安心でした。

しかし。ある日、とうとう休日のドライブに誘われました。
日頃のご恩があるので、一度ぐらい・・・と真昼間。しかもGWで混雑する観光地をドライブしました(半泣)
とっても、気遣いが細かく、優しい方でした。バカボンのパパだけど。
忘れもしない、観音崎での出来事です。
そこのホテル(?)のラウンジに入り、アイスコーヒーを注文しました。

バカボンパパは、一口アイスコーヒーを飲み、ちょっと「んっ」という顔をしました。
そして、おもむろに、テーブルに並んだ白い陶器の器に手をかけ、その中の白い粉上のものを、アイスコーヒーにサラサラと。
そして、案の定、ストローでアイスコーヒーをクルクルと掻き回し。
私は、思わず、視線を外へ向け、心の中で呟きました。

それ、溶けないから。

アイスコーヒーにはガムシロだから。



ごめんなさい。
まだ、心が狭いオナゴであった私には、その行為を笑うだけでは済ませられないほど、致命的でした。


例えばその2。
とある会社の上司で、何かと親切に指導してくださる方がおりました。
その方は、腰がキュっとくびれ、郷ひろみの物真似をする「若人あきら(当時名)」に似ておりました。
一緒に途中入社した同期の女の子は、「きっと社交ダンスが趣味に違いない」と彼を気持ち悪がっておりましたが、私は特に嫌いでもなんでもなかったのです。

ある日、その上司の方が私の机へやってきました。何やら説明をしてくださって。
その会社の机はパーティションで囲まれ、私は自分のスペースに、フォント一覧やら、作成の注意事項やらとペタペタ貼って活用しておりました。

その説明の最中、若人あきら上司は、おもむろに「これがね」とパーティションの資料を指差しました。
彼としてみれば、その資料の一点を指差したかったらしいのですが・・・
なんせ、彼は指が上下に振動して指せません。
そして、彼はおもむろに

左手で右手を抑えました。

それまでは、確かに机上のものを指しての説明は受けてきました。
しかし、彼の指が震えていることに、その時まで私は気づかずにいたのですわ。
気にしない。気にしちゃいけないと思えば思うほど、私は、その添えられた左手が気になり、もう説明は耳に入らなくなりました。
まだまだ、人間的にヒヨッコだった私でした。


例えばその3。
ネットにて、馬年産まれのとある年上の男性に親切に色々教えてもらいました。
話すうちに、打ち解けだし、私のHPを教えました。
すると、嬉しそうに彼が言いました。

「馬、好きなの?」

一瞬、何の事か分かりませんでしたが、壁紙が馬柄だったことを思い出しました。
私は、別に馬が嫌いとは申しませんが、馬の絵をわざわざ選んだのは

馬年だからです。


まぁまぁ。
彼があきらかに自分の干支だからと喜んだと勘違いしていても、しかし、世の中には稀に、干支を知らぬ人が居ます。以前に出会った事があるので。

そんなある日、彼はわざわざ私の地元まで遊びに来てしまいました。
急な事であり、平日で仕事もある私は彼を10時間ほど待たせてしまいました。
かなり、根気強い方でした。
季節は、冬から春へ向う頃。私は軽いニットにジージャンという出で立ち。
見せていただいていた写真とは「違うよ」とは申されていましたが、確かに違いました。
写真から、一年の間に、沢山の美味しい物を食された様子です。
皮パンがパンパンでした。

待ち合わせて、最初は喫茶店に入りました。
暖房もきいていたので、私は上着を脱ぎましたが、彼は脱ぎませんでした。
次に、居酒屋に参りました。ともかく、暑くて、酒が入ると尚の事。
上着を脱いでも少々汗ばむぐらいでした。

しかし、彼は上着を脱ぎませんでした。
彼は、汗だくです。タラタラ流れ出るほどに、お絞りで拭っても拭っても・・・です。

そんなに暑いなら、上着脱げよ

喉元まで出かかりましたが、言えませんでした。きっと、事情があるのでしょう。
彼の地元と、私の地元ではどれほどの気候の差があるのかは分かりませんがね。
ネルのハイネックシャツの上に、羊皮のジャケット&皮パンでは、さぞかし暑かろうに。

歳をとっても、やっぱり心が狭い私です。
彼が、結局、最後の最後まで上着を脱がないことが、気に掛かり、何の話をしたのかロクに覚えていません。
ホントに、根気強い方でした。

他にもまだあるのですが、電話が入りました。
客先へは明後日行く事になりました。
どうやら、資料を作らねばです。仕事します。

↑えんぴつ投票ボタンです♪押すと何気に言葉が変わります