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2002年07月15日(月)

月曜の憂鬱

月曜日。今回はイラスト抜きで。

夜中にアイスを食べた後、まったく眠れずに朝を迎え、いつもより1時間半早く帰宅し、仕事に取り掛かる。
「明日の早い時間に欲しいなー」とのメッセージを受け作業をしたところ、ものの30分程度で仕事が終ってしまう。
始業時間より早くにメールで納品したにも関わらず、電話の一本も昼間で掛かって来ないのは、急ぎと言った本人が、寝坊していたからに違いない。
あたしの朝の時間を返せっ!

日曜にしこたま飲んだつけは、寝不足と二日酔いとなりあたしを襲う。
二日酔いのデロデロな胃にカフェオレをガンガン入れる辺り、あたしは間違っているのかもしれない。おかげで、気持ちの悪さは一日中免れなかった。

二日酔いには、とりあえず物を食べろと言うけれど、あたしの冷蔵庫にはカレーパンしか無かった。二日酔いにカフェオレ&カレーパン。どうよ?この組み合わせ。
きっと、胃は「おまえ!嫌がらせすんなよー」と叫んでいたに違いない。

ついでに、原因不明に背中の背骨の一個だけが、触ると妙に痛い。背骨の一個だけっていうのは、如何なることか?思案するが答えが出ない。明日も痛ければ病院に行こう。レントゲンマンだと覚悟を決める。
が、ふと思いつく。姿勢の悪いあたしが通常の状態で壁に寄りかかったら、そこの一個だけの骨が当たるんでは無かろうか?
確か、飲み屋の壁は下半分が木であり、ちょうどその背骨の一個だけが当たっていた気がする。
酔っていたので、座っていてもグラングランしており、その時は痛みは感じなかったが、多分、その背骨一個だけを結構強打していたに違いない。

もう、今日は他に仕事無いかしらん?とさくらんぼを作成していたところ昼過ぎになり。
あきらかに、金曜日の打ち合わせで持って帰って来た仕事を、今日になって言い出し、「最近ドライブしてる?」と暗に「取りに来い!」という社長は嫌なヤツである。
金曜の夜は無理としても、土曜も日曜もあったのにギリギリになって言うのは何なんだ?しかも、不親切な客からの依頼で元のPDFすら無く、印刷されたコピーを見ろという辺り。そのカタログから、勝手にWEBに行ってファイルを探せという見事な不親切ぶり。発注されるかどうかも分からぬ見積の段階で、こんなに手間がかかるのは、絶対的に嫌がらせに違いない。
しかも、あたしは二日酔いだ。頭がフラフラ胃がムカムカ運転なんて出来やしない。かれこれ1時間以上かかるのに、絶対に行きたく無い。
よって「具合悪いんす」とお断り。結局、カタログナンバーがあるってことで、それをメールでもらって探すことにて一件落着。

一件落着ではなく、それからがあたしの大変さが始まる。日記は勿論書く暇なし。
英語のHPなんぞ、あてずっぽう以外の何物でも無いあたしが11個のファイルを探すのが如何に大変であるか。
結局、3つしか同じNOのものは見つからず。
しかも、それらの作業ファイルをダウンロードしようとしたところ、何考えてるんだ?圧縮してあるのに「100MG」越えてるじゃんかよっ!
ADSLに乗り遅れている自分を呪うことにし、ダウンロードは夜にまわす。

ファイルがありませんが?と報告するも、もしかしたらバージョンアップされてるかもしれないとのこと。番号が変わってるってわけね。
ってことは、全てのファイルに対して中味を見ないと「あるのに無い」と言う失礼を犯すことに。
仕方ないので、一つ一つのタイトルからまた見直す。とにかく、目が回る。冗談良子さんと善しの助さんがきっと居たに違いない。
それでも気合でバージョンアップ版らしきファイルを2つ見つける。が、おいおい!PDFなのに、7MG越える大きさって、ぜってー嫌がらせだろっ!
が、ダウンロードしないことには確認も出来ないので動きが遅くなるの覚悟で落とす。

大体、二日酔いで画面の文字なぞを目で追うのは御法度だ。でも、あたしは仕事人だーっ!コン畜生根性で頑張ってると、母上から電話が入る。
毎度のことながら、自分で考えてもいいのに人にアドバイスを求める。二日酔いで食べ物を見るのも聞くのも嫌なのに、二週続く宴会の料理の話をするあたしは、かなり偉いと思う。
その母上に「鬱だ鬱だ」「不調だ不調だ」と言われても、「それは湿気のせいだ。みんなそうだ」と慰め、「あたしは父上と義兄がグルグルして眠れないわ、二日酔いで食べ物なんか考えたくもないわ、それどころか仕事で目がまわってるんすけどねぇ?」と言わなかったあたしは、仏様に近いと思う。
そんなあたしに「あるひちゃんは、いつもマイペースで、明るくていいわね」と言った母上は、嫌味ではなく、多分尊敬されているのだと思う。
その尊敬しているらしい娘に電話をしてきて、開口一番
「くだらない親ですみませんねぇ」と言った母上は、謙虚で健気で相手にせざるを得ないというあたしの弱点を突いている物と思われる。
誰だって、弱気な相手には冷たくできなかろうが。

もう、すでに時刻は終業時間を迎えようとする辺り。早く決着を付けて横になりたい。何より、ご飯を食べた方が良いと必死になっている時に、例のナル男から電話が入る。
ナンバーディスプレイなので無視しようかと思ったが、条件反射で出てしまう。
「忙しいのか?」と偉そうに聞かれ「ああ、忙しいし、二日酔いで具合が悪い」とアピールするも虚しく、電話を切ってはくれない。
「この間、北海道いってきたよ」とナル男が言うので「その報告の電話なんだろ?」とスバっと指摘したやったのに、「いや、単に移動中だからさー」と本気でムカつく理由で電話をしてきたことが判明する。
「お土産は無いんだけどね」というナル男に対し「期待してなかったから」とあっさり答えるあたしは、お前の惚気を今日は聞かねーぞオーラを発したつもりである。
大手に勤めるナル男の財布事情を知っているあたしは、ヤツの年収があたしを超えることは知っているし、ボーナスが100万を越えることも知っている。ついでにあたしは不況によって、今回は寸志程度しか手に入らない。だのにヤツは「ボーナスがよー、去年の夏と比べて25万減ったんだよなー」とのたまう。
ついでに、北海道にて25万使ったと言うので、「ぴったりじゃん?」と何で減った額と遣った額がピッタリでいいのかは分からないが、とにかく面倒だったので教えてあげる。
25万減ったところで、とりあえず90万以上はありそうなナル男のボーナス話など聞いても腹が立つだけなのに、ヤツは構わず愚痴りはじめる。あんなに働いたのにとかなんとか、転職してやろうと思ったなどとほざくので「他の会社に行ったら、もっと酷い目にあうぞ」と身の程を知って欲しくて忠告する。
「そうかなぁ・・・」とピントがずれているらしきヤツにさらに追い討ちをかける。「アンタんとこの会社は、どうせ倒産しないけど、他の会社は倒産すんだぜ?」と。
すると「倒産しないと思ってるヤツが一杯いるから、お金ガンガン使ってるらしいよ」と大手ならではの回答が返って来る。大体、大手ってヤツが嫌いなあたしは「アンタんとこなんて、銀行と一緒で、潰れそうになったところで再生法だかなんだかで潰れやしないじゃねーか」と日頃の世の中の鬱憤をぶつけてみる。
ざけんな。テメー気分だ。

そろそろ、電話がとにかく切りたくて「恋人とも順調で何より」と終盤に差し掛かろうと試みる。が、「おー、なんか名古屋に転勤かもしんねーって言ったら、付いてく!って言いやがってよー」と、あたしには名古屋に結婚して行くんだ宣言してたくせに、さも迷惑そうに惚気やがる。
「ああ、そう。だって結婚するって言ってたじゃん?」とと当然じゃんかと言い放つと、「でもよ、名古屋の話は無しになったんだよな」と言いやがる。
だったら、最初から「名古屋は無し」の一言で報告はいいじゃねーかっ!結局惚気たいんかよ!と言いたいのを我慢して、「あらぁ、残念ねぇ」と嫌味タップリに、遠くへ行けば、電話代がかかるので惚気を聞かなくて済んだのにさーという気持ちを暗に込めて答える。
「そっちはどうよ?」社交辞令かのように、あたしの方へ質問をする。「いや、変わらずよ」と面倒なので答える。「変わり映えしないのかっ!歳だなぁ〜」と本当にこいつ、神経逆撫でするよなぁと感心するような返答に対し、「なにごとも無いのがなによりなんだよ」と声を殺してなんとか返す。

最後の最後にお互いの恋人状況で締めくくるはずが、まだ話は続く。移動時間を全てあたしの邪魔で潰そうって魂胆らしい。
「最近、メッセはじめてよー」今ごろメッセデビューらしいが、相手がなんと彼女だと言う。しかし、あたしは決して「あたしもメッセ持ってるよ」とは言わない。
毎日惚気聞かされて、仕事の邪魔されたら堪らんからのぉ。
しかもヤツ等は、音声付らしく、マイクまで買ったらしい。ハッキリ言ってしまえば、ヤツ等カップルは大した距離ではなく、多分市内通話の範疇かと思われる。だのに、「おう。これやるとな、電話代かからないんだよなー」と威張る。そりゃ良かった良かった。
メッセから今度はHPの話になり、ナル男がHPを更新したと言う。「全然見てないし、もう閉鎖してると思ってたよ」と興味ナシをアピールするあたし。
更には昔のチャット仲間が痩せたのなんだのと、これまた興味の無いことを言い出す。大体、今だにチャットをしていたこと事態が、あたしを驚かせる。チャットのヤツラをバカにしきってるナル男なクセに、結局、抜けられないらしい。
しかも、関西オフがどーのと言い出し、欠席すると申すので「そりゃそうだろ。遠いし」と言うと「いや、前は行ってたんだけどな」と答えるので「今は、彼女に金がかかるからな」とピシャリと言ってやる。
嫌味だ。嫌味に決まってる。普通は嫌味と気付くはず。だのに、ナル男は「そーなんだよなー。前と事情が違うんだよなー」と嬉しそうだ。仕方ないので「人は月日と共に事情は変わるからな」と訳の分からない締めくくりを口にしてみるも、無残に打ち砕かれた。
「でもよー、最近、なんだか機嫌よくってニコニコしてるからいいんじゃないの?」これまた、なんでそこ行くかな?彼女の惚気だ。そりゃそうだ。北海道旅行全額支払ってもらって、殆どのデート代を男が持ち、更にはプレゼントだなんだと買ってもらってて機嫌が悪い彼女がいたら連れてきて欲しいわ。もれなく蹴っ飛ばしてやるからさ。

とにかく、そんなんでナル男との長い長い不毛な会話は、ヤツが事務所に着くまで・・・と思いきや、「事務所ついたよー。ネット上げて・・・」とまだ続くらしい。ネットの話はもう勘弁だ。ネットで知り合ったナル男とあたしだが、もうその頃とは違う。あたしは、その頃のネットの誰とも今は関わっていないし、大体、HNも変えてるんさ。
だのに、ヤツは「あれ、変わったな」と急に言い出す。あたしが放置しているHPのとある一ページの画像らしい。
「ああ、あれ、放置してるし」話を打ち切る方向で答える。しかし無駄だ。「え?でも変わってるぞ?」とさらに言うので「変えたのなんて、数ヶ月も前だ」とぴしゃりと跳ね除ける。跳ね除けてるのにヤツは「いつからかは分からないけどな。前のなんだっけ?かぼちゃが無いぞ?」と言い出す。「それは、かぼちゃじゃなくて、みかんです」と思いっきり間違いを指摘すると、ナルであるからして、自分のボケをさも嬉しそうに笑い出す。

最悪だ。とにかく、30分は電話が切れなかった。
「そうそう、土曜日は何してた?」とこれまた唐突に聞かれ「何も。多分仕事」と嘘をつくと「そうか。請美(彼女の名前)が居なくてよー、暇だったから顔でも見に行こうかと思ってたんだよ」と、あたしに会いに来ようとしたことを告白する。
「いいよ。土曜はゆっくりと休むのが一番だよ」とあたしは答える。暗に「惚気話は聞きたくないので、あたしは結構です」と含めて。
これは成功したらしく、「そうだよな。そう思ってゆっくり寝てたよ」と返ってきた。
して、またも唐突にナル男が言い出した。「ご飯は?」と。「まだ、夕飯には早いんじゃねーの?」と投げやりに答えると。「え?今、もう5時だろ?」と言う。
大体、夕方5時にご飯食べるんは、さざえさん一家とか、ちびまるこちゃん一家とか、そんな感じの家庭だって早いと思うんですがね。
「いえ、6時になりますが?それにしても夕飯には早いだろ」と時刻を訂正してやると「そうかなぁー」と天然を装ったボケが返って来る。
そこで、やっとこさ良い区切りを見つけたあたしは「もう終業時間だ。急がないと」と電話を切りたいニュアンスをたっぷり染み渡らせる。
そして、やっと電話を切れた。

疲れた。大いに疲れた。読んだ貴方もこってりお疲れ。

この後、駐車場でビックリしたが、それは本日火曜日に書くことにする。
早く書かないと仕事がくるかも〜(焦ってまで日記書くなって!)

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だから、あたしはナル男と付き合っていられるのだ。