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2002年06月11日(火)
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外から聞こえる音 |
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本日は日常ジャンルにお邪魔様です。 この日記は「移動日記」ゆえ、内容によってジャンル移動致します。御了承ください。理由は一昨日あたりの日記の最後をご覧ください。 あ・・・もしや、「それっていけないんだぁ〜」って言われたら古巣に戻る事にしまする。
さて。いきなりですが。 音というものは、下から上へと響くのですな。ステレオなんぞガンガンかける方は、やはし1階になぞ住まないで上の階へ行かれた方が宜しいかと。
あたしの住居はしがない3世帯のみのアパート。閑静な住宅街(田舎とも言う)にあり。 お隣上下は3DKの家族向けでして、あたしはその建物の1/3の右側上下を使用してるのですな。 要は、テラスハウスという代物らしいです。 1階が玄関・台所・お手洗い・お風呂。2階が日常を送る場となっているのですな。 して、必然的に、2階に居る事が通常体勢であり、しかも、あたし一日中家に閉じ篭ってPCの前に居るのです。 職場兼自宅なので当然ですが、なんせ一応業務中。お客様からの電話応対もある故、テレビなども点けない真面目な勤務体勢で過ごしておるのです。 よって、外の音があたしのBGMになってたりもするのです。
引っ越してきて、まず気付いた事がありまして。 ここはなんせ閑静な住宅街。ご近所は一軒やばっかりなんです。昼間でも、なんだか静かなんですね。 時たま、暴走バイクが通り過ぎますが、それはどこか地主さんの荒くれ坊ちゃんなのでしょう。大家さんの息子さんかもしれませんので、目くじら立てる事もしません。 そんな環境の中、定期的に
って、すごい音で過ぎ去るものがいるのです。 ある日意を決して二階から覗いたのですな。 したら、カブの後ろ姿が見えたのですわ。カブってことはサリーちゃん。いや、ごめんなさい。多分、バイクで何か物売りなんじゃなかろうか? でもね、一瞬のうちに通り過ぎるわけなんですよ。それじゃぁ、買いたくても呼び止める事も出来なかろうに。 そんな疑問を持ちつつある日。近所に買物に行って自宅に戻った時に聞こえたのです。プープープープーが。 正体わかりました。ラッパ吹き吹き豆腐屋さんでありました。 で、その豆腐屋さん。一通り吹いた後に、我が家から数件先で待ち構えているんですな。 きっと、常連さんが居るんでしょう。近所からボウルを持った奥様が出てらっしゃいましたから。
まぁ、のどかな風景ですな。 して、あたしのアパートは前面が道路。左と後ろに一軒家なんですな。 あたし、仕事柄徹夜することもしばしば。PCの前で一夜を明かす女なんですね。 して、真夜中。結構怖い時あるんです。 お客さんからの電話はありませんが、タバコを吸うため小窓を明けており、やっぱり音楽は控えているのですな。 っていうか、時には音楽とかテレビが邪魔になるのでシーーーンとした中、マウスのカチカチキーボードのカタカタ音のみ響いておるわけです。 怖いのはお前のその姿だっ!って話もありますが。 そんな時にですねぇ・・・外は真っ暗。時刻は朝の4時になろうかという頃ですよ。
ゴボッ
って音が聞こえてくるんです。また、別の日には夜中の4時にですよ?
パチンッ・・・パチンッ・・・・ザザッ
なんて音がするんですわ。ビビります。なんの前触れも無いのですよ? 意を決して覗いてみたところ、犯人は裏のじい様ですわ。 夜中ですからね。新聞配達のポストに投函する音だって聞こえます。窓を開けたらすぐ裏なんですからね。生活音が聞こえるはずなんですよ。 まして、その裏の家、夕方になると全ての雨戸を閉めてらっしゃる。 なのにです。どっこも扉が開いた音もせず、いきなり庭にじい様が居るんですな。 いや。一度や二度じゃないので確かにじい様は居るんです。 どっから出らっしゃった?まさか、一晩中いらっしゃった?と本気で考えるあたしですけどね。 なんせ、このじい様がこれまた・・・えっと、表現をオブラートに包みつつ「奇怪」とでも申しましょう。(包めなかった(TT)) あたしが出かける時にですな。自分の家の玄関先からジーーーっと微動だにせず見送ってくださる。 時には、あたしの家のまん前に佇み、我が家をジーーーーーっと見つめてらっしゃる。 して、ある時には「今日はあち〜なぁ。空気の入れ替えでもしましょっ」と台所の窓を開けたら、じい様とご対面。 いや、なに。台所側がじい様宅の庭ですけどね。でもね、植木とか植えられてて縁側まで距離あるんすよ。 なぜにじい様のドアップ拝まなきゃいけないんすかね。なぜに、そんな至近距離にいらしたのですかね。 なにも、あたしが窓を開けるタイミングと植木の手入れと合っちまったとでもいうんでしょうかね。 そんなことがあって以来、あたし、窓を開けられなくなったのは言うまでもないですな。 夜だって油断しちゃいけません。そのじい様は音もなく、いつ庭に現れるか分からんのですからねぃ。
ついでに、お隣さんはですね。二世帯住宅らしいです。二階が娘家族の所帯なのでしょう。 なぜに娘と断定できるか?だってねぇ・・・ギャンギャンギャンギャンとにかく五月蝿い嫁なんですわ。 あ〜んな態度とれるっていうのは、実家じゃなきゃ嘘だろ?ってあたしは思うのですね。 して、こちら。あたし引っ越してきたのが夏でして。一冬さって春になったころから、にぎやかになりました。 お風呂場と台所があたしの窓側にあるらしく、ほのぼのとした一家団欒の声も時には聞こえたりします。 が、夕方がメインでしたでしょうかね。 お嫁さんが子供をすんごーーーいっ怒鳴ってる声がするんです。 それが、毎日毎日のことなんです。またこれが、すんげー理屈っぽくて「ダメでしょ」とかじゃ無いんですな。 「こういう事をすると〜になって、だから〜がこうなって」って長いんですわ。 まぁね。躾上、何がどうしていけないかを教えるのは良いことです。でも、そのテンションでギンギン叫ばれてたら、子供だってなれますわ。BGMの一つにでもなっちましまして、言うことなんて聞きません。 嫁そっくりに屁理屈でちんたら反論してましたわ。して、締めくくりは「うああああああん」という子供の泣き声。 しばしすると「分かったのっ!」っていう終了の合図で夕飯が始まるっぽいのですね。 そんなんを数ヶ月耳にして過ごしておりましたある日。 そういえば、全然、子供の声を聞きません。あんだけ五月蝿くて仕事にも支障をきたすぐらいだったのに、うんともすんとも言いません。 あたし、だんだん怖くなりました。まじ、虐待しすぎちゃったかと思いました。 もしかしたら、育てられなくなって施設にでも・・・とか良からぬことを考えました。怖いです。 そんな思いを抱えて、更にまた春が来たのです。 いやぁ〜っ、聞こえてきました。ええ。あのギンギン声が。 あんなに嫌がってたギンギンでも、聞こえるとほっとするもんですな。
要は。春から秋にかけては、どうやら台所と部屋の間のドアを開けてるらしいのです。 で、冬になると暖房の為でしょう。閉めるので、居間で展開されてるギンギンは聞こえなくなってたって訳なんですな。 まぁ、他には夏休みになると縦笛の音が聞こえます。懐かしの童謡ですね。しばし、ほのぼのとご一緒させていただくのですが、なんせ相手は小学生。途中でプッと躓かれるんですわ。 そのたんびに調子狂ってしまいましてね。ほのぼのが逆にストレスになる時もあるんですな。 時には、きっと上手く吹けないのが嫌なんでしょうね。いきなり別の曲へ転向です。立ち直りが早いのでしょうかね。 そんな時は、一人で「あきらめちゃいかん。」と呟いております。へい。
いやぁ、とにも角にも、ご近所の生活音は意外にお隣に響いてきている訳です。 最近は、ご近所の立ち話が多くなりましてね。裏のお家にセールスが来てるとか、ご近所さんが果物もってきてるとか、そんな事まで聞こえちゃうのですな。 聞いてるわけじゃないです。聞こえちゃうんです。あくまでも。 そして、今、これを打ってる最中に聞こえた声は
おにちゃ〜んっ おに〜ちゃんどこ〜ぉ〜?おに〜ちゃ〜んっどこぉ〜〜〜ぉ?
でした。どんどん遠ざかっていってしまったのですが、果たして見つかったんでありましょうか・・・ かなり、心配しております。
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