脳内世界

私が捉えた真実、感じた真実などを綴った処です。
時に似非自然科学風味に、時にソフト哲学風味に。
その時その瞬間、私の中で、それは真実でした。


※下の方の○年○月っていうのをクリックすると、ひと月ぶんはまとめ読みする事ができます



 

風のような人であれたらと
思っていた

何にも執着する事なく
そしてまたされる事もなく
さらりさらりと天の合間を自由に吹き抜ける風に

しがらみもなく 伸ばされる手もなく
周りで何があろうとも自身は悠々としている 風に

来たときと同じように後を濁さず去っていける 風に


しかし風は
その性質ゆえ自身を落ち着かせる事が出来ない
常にどこかへ向かって吹いていないと
己の身すら保てない
とどまりたがればたちどころに消えてしまうのもまた 風である

そして
とどまりたがっている自分を捨て切れないのもまた 真実で
だけど風というのは何かを「捨てて」いる存在などではないことを
知っているので


自分は風にはなれないんだろうと。
どんなに風のように見えても、根本は違うんだろうと。
これが、「理想」と「実際」のギャップなんだろうと。
でもそれは決して「悲しむべきこと」ではないのだろうと。

風に視線を向けながら思うのである。

2002年05月26日(日)
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