きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 「かわいそう」と「かわいい」は紙一重

本日の担当:ユキリン

先日のリンの誕生日のこと。
買い物+料理を7人前、掃除+飾り付け、その間にお昼を作り、Rinを昼寝させる…というスケジュールに普段ぐうたら生活で時間に迫られる必要のない私は焦っていた。

そして作業に没頭するあまり、Rinの姿が見えないことに気付かなかった。
ふと気になり、あわてて探す。
2階の寝室のドアが開いていたので、入ってみたところ、、、。
Rinはベッドからよじのぼったらしく出窓のところに座っていた。

ん?…はっ!!!!

今朝、出窓開けて網戸にしたんだった!!と発見と同時に気付き、真っ青。
あわててRinを抱き上げた。
窓を見ると、網戸はいじられていないようだった。
開けることが出来なかったとしても、もし思いっきり押したりしたら網戸ごと転落するところだった…。
この高さで下はアスファルトだから、多分落ちていたら…。
ゾーッ。

「ダメ!!あそこにのぼったらダメなの!!」と叱った。
ベッドが出窓のある壁にぴったりくっついているのだからのぼろうと思えばのぼれる。
そんな所にベッドを置いたんだから私達も悪いんだけど、命の危険があるんだから叱らないと伝わらない、と思ってこんこんと何度も
「あそこにのばったらダメ」と説いた。
Rinもいつもと違う母の表情と声にただならぬ空気を感じたのか
ひたすら「はいっ。はいっ。はいっ〜〜。ううっうぅー」と涙声でしがみつく。

Rinは怒られるとき、何故か必ず「はい」と返事する。
やはりこちらがマジメに何か言っているのは分かるみたい。
そしてひたすら、「はいっ」と繰り返し返事しながら涙ぐむRinは
なんだかとっても小さくてかわいく思えてしまうのだった。
銀吟と「さっき怒られてたときのRin、かわいかったよねー」
などと不謹慎にも話したりして…。

いつもRinが泣いていると「かわいいなー」なんて笑みがこぼれる。
多分、泣き顔が新生児の頃と変わらないからかなぁ。
転んで泣いてたりする時に、親が微笑んでるってちょっと不気味だけど
「かわいそうな時」って、なんだか「かわいい」のであった。


(その後ベッドは即刻位置を変えました…)


2002年06月20日(木)
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