きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 いや...だからね

本日の担当:SHY

 「キミも飽きっぽいじゃない」
 何のことかと言うと、お手伝いがらみのこと。
 kinaも書いているが、最近の私は休日にはよくカクテルを作っている。
 もともとギムレットが飲みたくて始めた遊びのようなものだけれど、同じものばかりを飲むのでは芸がないので、ここのところジュースやらシロップやら色々なものが増えてきた。
 お客さんにも振る舞ったりするようになってわかったのは、レモンジュースの減りが早いということ。
 レモンを使うカクテルは多いし、分量的にも多めに使うからなのだろう。
 しかし、レモンというのはどうしても酸味が強いので、飲み過ぎると飽きが来る。

 Sizはカクテル作りにはかなり興味を抱いていて、私が氷を砕いているとのぞきに来るし、シェーカーを振っている姿をじっと見上げている。
 氷フェチの彼女にしてみれば、とても面白い遊びなのだろうと思う。

 ある日、私がカクテルを作ろうとアイスクラッシャーを持ち出したところ、Sizのお手伝いモードのスイッチがオン。
 一緒に台所までついてきて、私の監視を始めた。
 「こおり、こおり!」「うん、これから細かくするからね」
 特上の見物席を確保するために椅子まで持ち出して。
 さて、氷を砕き終わったところで私がまず酒瓶を持ち出すと、彼女もお手伝いを。
 その日に作ろうとしていたのはミント・ジュレップで、ウイスキー+ライム+砂糖+ミネラルウォーター+ミントの葉という材料。
 しかし、彼女が持ってきたのはレモンジュース。
 「いや、あのね。今日はレモンは使わないからライムジュースの方を持ってきて」
 と説明すると、わかったのかやり直し。
 そして彼女が持ってきたのは、開栓していない新品のレモンジュース。
 「...あのね、これじゃなくて緑色の方を持ってきてくれるかな」
 しかし、今度はいくら言っても「これを使わないわけはない!」と、執拗に使用を強要する。

 結局、自分で全部取りに行く羽目に。
 私とkinaの分を作り、Sizにもウィスキーをサイダーに替えたミント・ジュレップ・フィズを作って。
 3人で乾杯。

 自分は同じ味の繰り返しにすぐ飽きるのに、人には勧めるんだよなぁと苦笑いした日。

2002年05月20日(月)
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