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 わすれられない戒。3
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ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
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アタシタチは、
現実から、逃げ気味だったのかもしれない。

生理が遅れていることに気が付いてから、
妊娠検査薬を購入するまで、
一週間くらいは時間があいていた。
検査薬で陽性ってでると、
ほぼ、妊娠まちがいないことは、しっていた。
なのに、
陽性とでてから、病院にいくまで、
さらに半月くらいの時間が空く。

いいわけは、たくさんあった。
目の前の忙しさを理由に、
正当化するように、病院を避けていた。

だけど、

そのままでいいはずがない。


どうしなければいけないのかも、
わかっていた。
選択しなくてすむのなら、
選びたい道ではなかったけれど、
どうかんがえても、
その選択肢しかなかった。
わかってはいるのに、
それを選ばなくてはいけない現実から、
逃げていた。


妊娠がわかってからも、セックスする。
不安と恐怖から逃げたくて。
安心がほしくて。
いつもよりもぬくもりをもとめる。
いつもよりも抱きしめられたいと思う。
いつもよりもキスをねだる。


何の解決にもならないのに。


優しく下腹をなでられたり、
優しく下腹に口付けをされたり。
そして、時折まじめな話をしたり。

でも、
街を歩いたり電話をしたり。
あへてまじめな話をあまりしなかったのかもしれない。
だけど、あまりにも
「今妊娠していること」
そして、
「でも堕胎させること」
を、
この人はわかっているのだろうか、
というくらい、
アタシタチは普通だった。

そして、それが不満でも、
いえずにいた。
聞くのが怖かった。


『何を考えているか、わからないよ・・・』


病院にいって、
妊娠だと医者の口からきく。
おめでとう、という先生に、
堕胎する意向をつたえる。
どうしてそうするしかないのか、
離した上で、日にちが決まる。
同意書をもらい、
相手にサインをもらう。
元気ないアタシを優しく抱きしめてくれたり、
やさしく手をつないでくれたり。






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アタシが。
精神的に不安定なことをしめさなければ、
普段となにもかわらない二人。
いつもそれはやさしくて、
いつもそれはあたたかいけれど。


そして、手術の数日前。
きっと、
次に会うときはもう、
このオナカの中に生命体はいなくなっている、
という日。。。。








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いつも、
コトバがたりない。
昔から、今だって、

アタシはコトバがたりないで生きている。

>>続く・・・





2004年02月12日(木)
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