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■ わすれられない戒。3
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ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
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アタシタチは、 現実から、逃げ気味だったのかもしれない。
生理が遅れていることに気が付いてから、 妊娠検査薬を購入するまで、 一週間くらいは時間があいていた。 検査薬で陽性ってでると、 ほぼ、妊娠まちがいないことは、しっていた。 なのに、 陽性とでてから、病院にいくまで、 さらに半月くらいの時間が空く。
いいわけは、たくさんあった。 目の前の忙しさを理由に、 正当化するように、病院を避けていた。
だけど、
そのままでいいはずがない。
どうしなければいけないのかも、 わかっていた。 選択しなくてすむのなら、 選びたい道ではなかったけれど、 どうかんがえても、 その選択肢しかなかった。 わかってはいるのに、 それを選ばなくてはいけない現実から、 逃げていた。
妊娠がわかってからも、セックスする。 不安と恐怖から逃げたくて。 安心がほしくて。 いつもよりもぬくもりをもとめる。 いつもよりも抱きしめられたいと思う。 いつもよりもキスをねだる。
何の解決にもならないのに。
優しく下腹をなでられたり、 優しく下腹に口付けをされたり。 そして、時折まじめな話をしたり。
でも、 街を歩いたり電話をしたり。 あへてまじめな話をあまりしなかったのかもしれない。 だけど、あまりにも 「今妊娠していること」 そして、 「でも堕胎させること」 を、 この人はわかっているのだろうか、 というくらい、 アタシタチは普通だった。
そして、それが不満でも、 いえずにいた。 聞くのが怖かった。
『何を考えているか、わからないよ・・・』
病院にいって、 妊娠だと医者の口からきく。 おめでとう、という先生に、 堕胎する意向をつたえる。 どうしてそうするしかないのか、 離した上で、日にちが決まる。 同意書をもらい、 相手にサインをもらう。 元気ないアタシを優しく抱きしめてくれたり、 やさしく手をつないでくれたり。
アタシが。 精神的に不安定なことをしめさなければ、 普段となにもかわらない二人。 いつもそれはやさしくて、 いつもそれはあたたかいけれど。
そして、手術の数日前。 きっと、 次に会うときはもう、 このオナカの中に生命体はいなくなっている、 という日。。。。
いつも、 コトバがたりない。 昔から、今だって、
アタシはコトバがたりないで生きている。
>>続く・・・
2004年02月12日(木)
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