*ブルーノイズ*
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 コイビトゴッコ。(壊レタ均衡。)
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ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
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『・・・ばぁか・・・。』




抱きしめられて、
抱きしめて。
そして初めて交わした会話。
震えていたアイツの腕。
いや、もしかしたら、アタシの腕。
どちらか、わからない。
もしかしたら、どちらもだったのかもね。

アイツが、体を少し浮かせて、
お互いの、
肩にうずもれていただけの顔を、
アタシの顔を、
目を、
見た。


アタシは、
目を見て話すのは苦手だ。

まっすぐにアタシをみるアイツの視線を、
わざとらしくそらした。


>>『・・・・ごめんね。
  あたしばっか、甘えて。
  アタシがアンタの前ですがりきったら、
  アンタのすがりたい部分を、
  すがらせる場所がなくなるのにね。
  目の当たりにして、自分を隠してしまう。
  そーいうやつじゃん。
  ・・・わかってたのに、
  自分のことでいっぱいいっぱいだった。
  いつも、お互いわかってたから、
  すがっても、どこかでお互いを受け入れる余裕を
  保ってたのに。
  それをわすれてすがりきったアタシをみて、
  いつも隠れていたアンタのつらい部分が、
  よけいに苦しむきっかけになっちゃってるね。
  ・・・・・なのにむりをして、
  アタシをなぐさめようとなんかしなくていいよ。
  気づかなくてごめん。
  もう、無理しないでいいから。あたし、大丈夫だから。』


アタシの目をみようとするアイツをどうにかしたくて、
もう一度ぎゅっと抱きしめた。
そして、
子供をあやすように、
『とん、とん・・・』と背中を叩いた。

ちょっとだけ、されるがままになってたアイツは、
少しして笑い出す。
くすくすと、笑い出す。

『お前って、やっぱ、お前だなぁ。。w』

小さな声でそういうと、
さっきみたいにまた、
体を少し浮かせて、
今度はアタシが目をそらせられないように、
アタシのアタマを優しくなでながら、
自分のほうを向けさせる。

『めぇ、見ろよ・・・・』

やだよ。苦手なんだよ。
知ってるくせに。
と、軽く抵抗してみる。


そぉ?


と、いうと、
もう一度アタシのアタマをなでてから、
アタシに再び被さった。
アタシを再び抱きしめた。


最初と違う。
そんな抱きしめられ方だった。
力強さも違う。
でも、そんなことではなくて。

何かが崩れた。
それだけはわかった。






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こんなことは、はじめてだ。
アタシのなかに、
こうなるかもしれないことが、わかっていた自分と、
でも、こうなることが信じられない自分と、
そしてアイツとの今までの記憶と、
そしてこれからどうなるんだ?って疑問と、

いろんな感情が湧き上がっていた。



>>『・・・・・っ!!!!』

首筋にアイツの唇が触れた。
その感触に体が反応した。
「やヴぁい・・・」
瞬時に思った、正直な思考回路。


さっきまでは、抱きしめ返せていたアイツの体。
今は抱きしめ返すことはできないアタシ。




>>・・・続く。








2003年08月04日(月)
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