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■ ゆびさき。握りしめた夜。14
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ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
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アタシの足をもつ、 カレではない、手。
それは、ただ、本当に、 もっている、だけ。
あたしの足先を。 つまさきの部分を。
最初は。 ぽんぽん、と。 背中をとんとん、ってするような、 そんなものだった。 だから、まぁ、っておもってたら。
不意にその手は、 アタシの足先を握り締めた。 びっくりした。
アタシは。 何気なさを装って、 その手から、逃れる。 不自然でないように。
でも、そのては、 ちょっとすると、同じことを繰り返す。
嫌だったのか、ときかれれば、 そうでもないのかも。 でも、だからって、
その手はカレじゃないのだもの。
恋愛としてスキでない人に。 男の人に。 足先を握り締められて、
『何もおもわない』
わけにはいかない。 まぁ、それに、 ずーーーっと歩いてケイの家まできたんだから、 キレイなのか、と、問われたら、 キレイじゃないだろーから、 微妙だしw
多分。 たいした意味はないのだろう、 そうおもいつつも、 執拗に逃げても逃げても、 あたしの足先を握り締めにくる、手。
どうしろというのか。 ほおっておけというのか。 これがよっちゃんやつかちゃんなら。
『やめてよーw』
って、笑ってゆって、おしまい。 やめてくれなくても、 何もおもわない。
はいはい。
っておもって、そのままほっとける。 それでも、違和感ない。
ただ。 なんとなく。
ケイでは、違和感があるんだもの。
それは、 ある意味、『男の人』と、意識してしまっているからだろうか? なんだか。 ちょっと前から、 ケイに『女の人』扱いをされてるきがする。 『女友達』の枠を抜け出るような。 それは。 勘違いなんだろーけど。 それに、もしそうだとしても、 別にそこに『特別な想い』のあるような、 『女の人』あつかいではないのだけども。 でも、 やっぱり。
なんだか違和感があって。
だから、あたしは逃げる。 その手から逃げる。
あからさまに逃げるのも、おかしいから。 だから、不自然でないように。
カレが、アタシにしてることで、 アタシが反応してることがばれてしまうかもという、 どきどきもあった。 多分この時点では、 カレはケイの手のことには、気づいてないんだし。
それに、 カレがケイの手にきずいていても。 そのうちきずいたとしても、 『ケイの手がアタシの足をもってる』 ことを、 アタシが容認してるなんて、 想われたくなかった。 カレに。
アタシが触れていたいのは、 カレだけ・・・・・。
>>続く・・・・
2003年03月23日(日)
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