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past will
→ 過去の話。〜先輩のホンネ |
2000年07月25日(火) |
夏はイベントが多い(気がする) サークルでも夏休み前に、と飲み会をすることに。
みんな県外帰省者が多くて なかなか夏休みに練習も出来ないし、ということもあり 急ながらほぼ全員を集めた飲み会となる。
うちのサークルのメンバーは、 なぜか皆貧乏で飲み会といっても大抵誰かの家や どこかの施設(公民館や会議室)を安く、もしくはただで借りて 料理・酒は持ち込みで安く上げるような飲み会ばかりだった。
今回もその例にもれず、大学近くの公民館で貸し出し料はただ。 そのかわり冷房施設は全然無くて、 その中で鍋とかをやる自分らって かなり貧乏学生を地でいってるような気がした。 私はバイトがあったので、途中参加。先輩はとっくに出来上がっていた。 先輩はビール好きで、ずっとビールばかり飲んでいた。
私は最初先輩の隣りはわざと外して座る。 ハナちゃんはいなかったけど、隣りには行けない自分がいた。
それでも、気付くと向かいの席。 ・・・だってやっぱり好きなんだもん(苦笑)
離れて座ると、先輩の声がかき消されちゃって 何を話しているのかわからないのがイヤだった。 サークルのメンバーは集まった人で約15人ぐらい。 実際練習に来るメンバーと変わらないカンジ。
私はバイト後の心地よい疲れと、 先輩と一緒に飲んでる状況それだけでかなりいいカンジで酔っ払ってきて、 クーラーの無い暑い部屋を出てちょっとは涼しい玄関で酔いを冷ましていた。
そこにトイレから出てきたであろう先輩に出くわす。
「どうした?気持ち悪い??」と優しい言葉をかける先輩に 「いや、ただ暑いから」と答える私。 すると先輩は「・・・花火でもやるか?」と外を見て言った。
みんなで花火?と思いすぐ頷く私を見て、先輩は「じゃ、行くか」と手を引っ張る。
「え?」と思う間もなく、先輩は自転車のかごから花火を取り出して 「こっちこっち」と先に道路を歩いていく。・・・二人で花火??
嬉しさより戸惑いが先に来た。 私は先輩と二人きりというシチュエーションは初、だ。 大勢の中で二人で会話、というのはあっても、 本気で二人きりのシチュエーションは無い。
そう思ったら、急にドキドキしてきてしまう。
だけど、先輩は楽しそうに花火に火をつけて走り回ったりしている。 私も心を悟られないように、はしゃいで回る。
永遠にこの時が続けばいいのに、と思いながら花火に火をつける。 うちの大学は少し市街地から外れたところで、この辺の街燈は少なくて 花火もやたら明るく見えるようなところだった。 私は手持ちの花火に火をつけて、圓石の上に座りながら話す。
忘れていた。半年ぐらい前に私が目の前にいる先輩にフラれたことを。 それぐらい浮かれていた。どうしようのないぐらいに。
そんな時に先輩は私の隣りに座ってきた。 「俺さぁ、今悩みがあるんだよね」なんて いつも漫才トークの私らに無い単語「悩み」なんて言ってきた! 珍しく真剣な先輩の口調に、 私もマジメな口調で「何?答えられることなら聞くよ?」と。
内心、自分でフった女に相談持ちかけんなよ、と思ってたんだけど(苦笑)
「今さ、好きなやつが二人いるんだよ」「?」 「同じぐらい好きで、どっちが好きだとは決められないぐらいでさ」ってな具合の相談で 私は「どっちも好きって・・・二人の人に気持ち伝えちゃったの?」「女の人の気持ちは確かめたの??」と マジメに相談に乗っちゃっていた。 自分ってバカだな、と思いながら。
先輩は私をじっと見ながら 「たぶん、どっちも俺のこと好きだと思う」と言った。 「モテモテやねぇ」と軽く突っ込む私に 「一人はお前だよ」とのたまいやがる!
どうして!?今頃??
私の心はパニック寸前だった。いや、もうパニくってたと思う!
しばらく沈黙。
一人は私・・・・?もう一人は・・・ハナちゃんかな?? 冷静に判断する自分がいて驚きながらも、 出てきた言葉は「私は・・・今もガクさんが好きだよ」
そんな言葉に「ありがとう」といって私を抱きしめる先輩。 なんだか、夢を見てるのかと錯覚しそうな夜。
サークルの人が二人で消えた私らを探して、 公民館を出てきたところで私らもサークルのメンバーに合流。 本当に何事も無かったみたいに「花火してたんだ」と友達には言った。 胸はドキドキしたまま、先輩の顔もまともに見れないまま、だったけど。
私の思いは・・・報われたんだろうか?
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