窓のそと(Diary by 久野那美)

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2000年11月27日(月) 季節  

数日ぶりにCDを入れ変えました。
ここ数日。クリスマスソングのCDをかけっぱなしにしてたのです。
KISS-FMのラジオドラマ「TORY FOR TWO」のクリスマス特別番組「イブ−4つの恋」の台本を書いてたからです。4人の作家がそれぞれ同じテーマで書いた10分くらいのラブストーリーををクリスマスイブにオムニバス形式で放送する!という素敵な企画で、桃園会の深津篤史氏、三角フラスコの花田明子氏、第二劇場の四谷原茂氏と私が、それぞれ「イブ(前日・前夜・ちょうど)」をテーマに恋の物語をつくり、腹筋善之介氏と平野舞氏他の小劇場の役者さんが演じてくださいます。面白いのでぜひ、こちらも聞いてくださいね。(去年、おととしの台本はSTORY FOR TWOのページで読むことができます。本の横のてんとう虫をクリックしてください。)

私は同じCDを何日も、場合によっては何週間もかけっぱなしにしておく癖があります。
特に好きな曲があれば、それだけを選んでひたすらリピートします。
CDという便利なものが無かった時代は、カセットテープの裏表に同じ曲をぎっしり録音して繰り返し聞いていました。最近はCDとかMDとか便利なものができたのでほんとうに重宝しています。台本書いてる間は特にひどくて、おんなじ曲が何ヶ月も流れていたりします。
うちに電話してきた友達は、いつも背後に同じ曲が流れているので気持ち悪いといいます。

書き終わってCDを入れ替える時は、なんだか名頃惜しいような、新鮮なような、不思議な気持ちがします。こたつを片付けたり、扇風機をしまったりするときの気持ちに似ています。
音楽をかけることで、自分で好きに区切れる「季節」を部屋の中に作ってるのかもしれません。

「おなじ曲ばっかりそんなに何度も聞いててどうして飽きないの?」とよく聞かれるのですが、
それは「きのうも今日も明日もあさっても同じ季節の中にいて、どうして飽きないの?」という質問に似ています。今日は冬だったけど、あしたは秋だし、あさっては春だししあさってはまた冬になる…という状況のほうが困るのです。

新しいCDは綾戸知恵さんです。クリスマスソングは、ふんわりと天に昇っていくようなのが多かったのでちょっと低い音が聞きたくなったのかもしれません。
うちにお電話いただくと。今日からしばらく、これがかかっています。


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