窓のそと(Diary by 久野那美)
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「宛先に届かなかった手紙と本のお芝居をします。」とおしらせしたら、あるひとからメールを頂きました。 「夏の終わりに見たお芝居についての手紙を秋の半ばに出したのですが、冬のはじめに宛先不明で戻ってきてしまいました。」と書かれていました。
とても不思議な気持ちがしました。そして、私が今、そのメールを頂いたことは、 なんだか大切なことのような気がしました。
手紙という媒体は、書いた時期と受け取る時期の間にタイムラグがあります。 その間に状況は変わることもあるし、相手がいなくなることだってあるし、書いた本人がいなくなることだってあるし、手紙自体が届かないこともあります。受け取った時期によって届くものも違うような気がします。
去年の今頃その手紙が届かなかったことで今私が受け取ることのできたものがあるような気がしました。 それが何なのか、まだわからないのですが。
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