窓のそと(Diary by 久野那美)

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2000年11月03日(金) たまには稽古のこと その2  

稽古は混乱の中順調(?)に進んでいます。

私は、物語を作るというのは目の前で起こっていることを全部肯定する方法を探すことだと思っています。
お芝居を創るのも、その延長線上。

リアルなお芝居を創りたいなと思います。

リアルというのは、「同じものは今・ここ以外のどこにもないけど、それがここにあることはとても素敵で、合理的だ」ということです。

「そういうことってあるある。知ってるよ。」ではなく、「知らなかったけど。そういうことってあるのかもしれないね。」
という場所を創りたいなと思っています。

3人の素敵な役者さんが、「今、ここにしかないもののリアリティ」を創るために悪戦苦闘してくれています。
今ここにしかないものにはお手本がないので、稽古場は混乱を極めています。
3人3様のアプローチの仕方があって、とても面白いです。毎日が発見の連続です。

不自然なことをからからと当たり前にこなしてしまう大西智子さん。
異常なことに不思議な色気を創り出すカネダ淳さん。
人間離れしたことを生理的にリアルにやってのける片桐慎和子さん。

3人の役者さんが「地に足の着かない」と批評される、でも書き手は「リアルだ」と信じている物語を素敵な舞台に仕上げてくれます。これは楽しみです..


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