数々の試練を一緒に乗り越えてきた俺の腎臓だけど、とうとう壊れちまった。どうにもこうにも、クレアチニン6.48mg/dlの数値を見せられると、腎臓内科のドクターに逆らえまっしぇん!
ウチは、ド田舎で医療過疎地なので、一つしかない透析病院に透析患者が溢れている。内情は、職務上ある程度知ってはいたんだけどさ、まさか、自分が溢れた人たちの中に入って行くことになるとは思わなかったぜ。
それに、海外渡航がかなり困難になる。オリンピックは、だいぶ遠退いたかな。闘病の支えだったけど、物理的に無理になってきた。憂鬱だ。
まあ、単なる白血病患者だと障害者にはならないから、透析患者として障害者になるのは、ラッキーなことなのかもね。
そう。身体障害者としてナカムラキュウヤは一歩を踏み出すのさ。
【Referer】
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