またまたスキーやってない人には興味ない話題で申し訳ない。月刊スキーグラフィックに掲載の各トップスキーヤーが書く記事、今月号は内足に関するものが多い。日本には基礎スキーという分野があって、スキー産業を引っ張っているんだけど、月刊スキーグラフィックはその基礎スキーを意識したつくりになっていて、技術特集を毎号載せている。で、今月は、内足?なのかも。
内足というのは、二本のスキーを履いてターンするとき、ターンの内側に位置する足・スキーのことをいい、二本の板を揃えて滑るパラレルターンでは、足の小指側のエッジが雪面に触れるようになるんだ(その反対側の足は外足。)。昔から、この内足の使い方が、スキーの上手い・下手、速い・遅いを決定するファクターになるってんで、いろいろ言われてきた。
俺が子供の頃は、デビューしたてのインゲマル・ステンマルクの内足の使い方が凄いとか言われてた。要するに前のターンの外足だった足が次のターンの内足になっていくんだけど、外足の内エッジ→スキー板の平踏み→内スキーの外エッジという一連の流れが本当に滑らかだった。ステンマルクというと、後年、スキー板を踏み変え加速するというステップターンの典型のように思われているかもしれないけど、基本的なスキー操作は、現在のスキー技術と何ら変わるところはなく、ステンマルクの当時の滑りは、今のスキーと基本的な運動要素は何も変わっちゃいない。
と、ここまでゴチャゴチャ書いたところで、きっと、こういう記事読んで誤解する人がまーたいるんだろうなあって思ったんだ。有名なデモンストレーターが連続写真付き・イラスト付きで解説すると、そのことだけをパーツに考える人いるからねー。パーツに崩して考えることも大事なんだけど、崩したものは必ず元に戻して感じるようにならないと。それに、主として子供たちを教えてきた俺の経験からすれば、パーツに崩す指導法って、難しくて危険なんだ。そこを分かっていない人が、デモンストレーターの受け売りで子供を指導しちゃったりしているんだな。危ねー。
まあ、こんなことは、雪の上でやっぱり話したいものだな。
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