2008年10月03日(金) |
インフォームド・コンセント
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一昨日、インフォームド・コンセントだった。
いつものことだけど、インフォームド・コンセントでは厳しいことを言われる。それが現実なんだからしっかり受け止めなくちゃならないんだけどね。家族も同席するからその場では気が張っているんだけど、家族が帰った後一人になると結構キツイ。これも、乗り越えなきゃならない壁だな。
化学療法では治癒は望めず、生存のためには再移植しかない。初回の臍帯血移植後、再発までの期間が短いのは、臍帯血移植では抗腫瘍効果が充分でなかったことになる。また、再発後の治療で寛解に至っていないことから、再移植の選択肢として臍帯血移植は除外される。抗腫瘍効果を考えると、HLA半合致移植による治療が適当だろうということだった。
HLA半合致移植の問題点としては、拒絶・生着不全が一般の移植より多いこと、重症GVHDが起きやすいこと、感染症が多く特にアデノウィルスによる出血性膀胱炎の発症割合が高いことが挙げられた。
ドナー候補は、弟になる。弟と俺とは、HLAが、父由来のもののみ一致で、母由来のものは不一致なので、本来、ドナーの対象にはならない。でも、NIMA(非遺伝母HLA抗原)には免疫寛容だという考え方(母児免疫寛容理論)がこのHLA半合致移植の論拠となっている。
まだ確立された治療方法ではないので、臨床試験(実験的医療)として行われることになる。一部薬剤は保険適用外となるので、それだけで高額医療費/月×10カ月分くらい見込まれる。それなりのお金がかかることになる。
気持ちは固まっているけど、リスクの高い治療に向かっていくには、もう一度気合を入れ直さなきゃね。再移植になるし、生存率は高いわけではないので、元気な状態の顔を見たい方はお早めに。来月下旬には最後の戦いに向かうので。
【追記】 メールをいただいた方へ メールをいただきありがとうございます。 メーラーの調子が悪く、日本語表示ができないようです。 ご質問に対するお答えをここに掲示します。 MDSの発覚は健康診断からです。約10年間のMDS-RAの経過観察中は、治療や投薬はなく、3ヶ月に1回の定期通院のみでした。 末梢血に芽球は見られませんでした。血小板数は7-9でしたが、出血傾向はなく、青あざができるようなこともありませんでした。
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【Referer】
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