近くにある2軒のお寺への年賀は、10年以上、私の役目となっている。お寺へ行って、坊上様に挨拶をし、お茶を頂いて、居合わせた人と新春の世間話をするのだ。ここ2・3年は、自分から話をするのも面倒なので、人の話をニコニコしながら、頷いて聞いているだけにするようにしている。ときたま、坊上様と2ショットになると大変なことになる。座を引こうにも引けなくなるのだ。 したがって、お寺に出かけるときは、引き際のタイミングの見極めに集中しなければならない。 2004年元旦、2軒目のお寺で居合わせたお客は2人だった。話が進み、そろそろ終りに近づいたと感じたところで、2人のうちの1人が退散。直後、すかさず私も坊上様へ退席の意思を伝えることに成功した。今年一年のスタートを飾るに相応しい逃げ足を見せた。
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