三箇日の二日目に入っても雪が降らない。麓のスキー場は営業をしていないため、奥只見丸山スキー場へ出かけた。ポール40本持って、酒2升持って。スキー場さんの計らいで、ポールバーンは何処を使ってもオッケーだった。 ちょうど、ミズエ選手が帰省中だった。この練習に参加した選手はラッキーだ。自分たちと同じセットを滑る一流をナマで見れたのだから。 一流とその他の違いは何なんだろうと、帰ってからビデオを見ながら考えていたのだが、一番の大きな違いは、マキシマムにあるような気がする。一流はマキシマムがカッコイイのだ。そして、それが次のアンティシペーションになっている。 今の選手は自分が中学生くらいの頃より、もちろんずっと上手だと思う。実際、成績出ているし。でも、マキシマムのイメージがイマイチだ。私自身が中学生の頃は、雑誌に載ってる選手のマキシマムフォームを雪がないときも真似をしたものだ。情報量のない時代だったので、イメージトレーニングって、そういうものだと思っていた。これを今の選手にやらせようとすると、照れるばかりで、しっかりやろうとしない。 特にスラロームは、可倒式ポールとショートカービングの影響により、昔のスキーよりマキシマムフォームを意識しないと、横腹筋を使ったくの字姿勢が出来ないんだと、見谷御大も著作で書いていた。一流になった選手は、そういう指導を受けたのか、自分で見出したのかわからないが、見谷さんのいうカタチは出来ている。 実際の滑走では、他の要素もいろいろ絡んでくるとは思うが、スキー板に一番圧がかかってくるマキシマムのイメージをもっと大切にしたほうがいいと思う。
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