オープニングの1年生の最初の曲で涙腺が爆発してしまった。ここ数日あったこと、夏休みの事件のこと、中三♀が1年生だったときからの学校の合唱コンクールのこと、毎日毎日聴かされていた合唱曲のピアノ練習のこと、これまでのいろんな思い出が溢れ出て抑えられなかった。
前日、ようやく和平案を提示して休戦協定を結んだばかりだった。休戦なければ、会場に足を運ぶことすら許されなかった。それくらい、この数日間は、中三♀と緊迫していた。
それにしても、今年の1年生の指揮者が上手いクラスは、いい感じだった。合唱で歌うにはリズムが難しいと思う、『風になりたい』を綺麗に響かせていた。恐るべし。でもA木テーチャー、この曲を作ったのは、カズシさんではなくカズフミさんですよ。何年も前から気になってたんだよなぁ。そろそろ直してくれ。
中三♀たちの番になると、始まる前から背中が熱くなった。
中三♀は、何週間も前から、他のいろいろなことを犠牲にしてコレにかけていた。私の言動は水を差すことになっていたが、それを跳ね除けてこの日にかけていた。
いざ、演奏が始まると、じっくり聴くことができない。手、腋の下、背中が熱くなった。音は合っていると思うのだが、なんだかもどかしい。硬くなっている。唄が走りがち。ハーモニーが感じられない。サビの盛り上がり・・・。なんとなく不完全燃焼で演奏を終えた。
自分たちに凄い自信を持っていたので、きっとショックに違いない。
でも、そこに至る過程があったんだから、それでいいじゃん。目標に向かって突き進んでみることが大事なんだよ。結果は出れば、それに越したことないし嬉しいけど、終わったことは終わったこととして次に進もうぜ。
結果だけを求めているわけじゃないから。もうちょっと。あと少し。頑張ろう。
【Referer】
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