――そこ、上下が逆よ、ねぇ、わかってる?逆にしちゃったらぜんっぜん意味なくなっちゃうんだから!
そ、そうなの?こう?
――そう。そうそう。アンタ、食い意地が張ってんだからこのお供え、終わるまで食べちゃあ駄目よ?
ちょっと!オレ、そんなに意地汚くないってば!
――ど〜だかね?いい、まず、お辞儀して。で、この人形を三回撫でてあげるの。
したってばよ。
――じゃ、さっきのお水を悪い場所にかけて、このお札で拭いてあげて。
うん。
――な、何、そんなとこ、どうして怪我したのよ?
体術の練習しててさ、ちょっと当たり所が悪かったみたいでさ押さえてたんだ。そん時おれが技掛ける方でさ〜。やっぱ悪ぃじゃん?
――あ、あぁ。そう。でもちょっとぶつけただけでしょ?わざわざ・・・?
いやさ、なんかそれ収まった後とか練習してるときもたまに押さえてたりするからさぁ。よっぽど酷くってクセになっちゃったんじゃねぇかなぁ?
――へぇ〜・・・
コレで終わりなわけ?
――治るまで水を掛けて撫でてあげるのを毎日するんだけど。でも・・・
でも?
――うぅん。お供えは治ったら食べるのよ。それだけだわ。
そっか。ありがと!サクラちゃん!
――(聞けないわ。まさかね?)治ると…良いわね?じゃあね。帰るわ。
うん、また明日!(なんか変なカオしてこっち見てるな?)
サスケの怪我はなかなか治らなくてお供えは色とりどりのカビに覆われていったという話。
[今酔っててなんか蛇の抜け殻をくるりとひっくり返したいのですが破ってしまいそうで半ば諦め気味。サクラはこういう事しないだろうな・・]
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