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■ 自分の性格
先週から今週にかけて学生と新年度の面談を放課後におこなっていました。 今年は気になる学生が3名いるのですが、その中の一人(Aさん)と昨日面談を済ませました。
このAさんの何が気になるのかと言うと、私の眼には、この学生がとても不安定に見えるのです。 普段は、クラスのリーダー的存在であり、ムードメーカーとして皆を率いてくれています。 はっきりとモノも言えるし、ある程度の自己主張もするので、そんな彼女にクラスの仲間達がついていっているといった感じです。 ですが、それが上辺だけの明るさや統率力であり、芯(真)の部分ではないということに一体何人が気づいているのだろうかと思うわけです。 昨年度の担任の記録を見ると『茶目っ気のある明るい性格』と書いてありました。 確かに、茶目っ気もあるし明るい性格でもあります。 そう・・・上辺だけは。
私は、新年度の面談の時にする質問で、『自分の性格ってどんな感じだと思う??』と聞くことにしています。 大抵の学生は「明るい・負けず嫌い・人見知り・大人しい」などなど、自分の性格をある程度認識し、言葉として形容することが出来るのですが、何年かに一人か二人「自分の性格が分からない」と答える学生がいるのです。 そして、今年そう答えた学生がいて、それがAさんでした。
面談の中でAさんが“自分に自信が持てていない”とポツリとこぼしたのでした。 そして、ミスをしたくないので、そうしないように気をつけていると。 今やっていることは本当にこれでいいのか・・・ 今の自分の発言は間違っていなかっただろうか・・・ 今の教え方で本当に合っていただろうか・・・ 何かにつけ不安が付きまとっていると。 ただ、友人と話したり遊んだりしている時にはあまりそういったことを感じることはなく、何かの局面に達した時に不意にそういう不安感が訪れるらしいのです。 やはりな。。。と思いました。 昨年度は担任ではなかったので、遠くから眺めつつ何もなければよいがなと思って見ていましたが、こうして面談をしてみると思い当たる節がいくつかあり、なるほど、あの時のあの顔は・・・あの時のあの反応(態度)は・・・と、ようやく合点がいった感じでした。
Aさんの話によると、 例えば、クラスの誰かが寂しそうにしていたとします。 それを見ていたAさんは、声をかけるべきかどうか迷い、こんな時は独りの方がイイんだろうなと考え声をかけずに黙っていたとします。 そうするとAさんは、声を掛けなかった自分に対して、本当に声を掛けなくて良かったんだろうか??と不安になり、やぱり声を掛けた方がよいのではないか、でもほっといてもらいたいのかもしれないし・・・と、ブランコにでも乗ったかのように気持ちが揺れ動くのだそうです。 そして結局何もしないまま事態は終結に向かい、何もしなかった自分という存在だけが残ってしまうのだそうです。
完全な人間などは存在せず、人は常に迷う生き物だということを面談の中で話しました。 右に行って何かに躓けば、左に行っておけばよかったと思うものだと。 何もせずに後悔するのなら、何かをして後悔した方が、自分自身も納得がいくのではないかとも話しました。
間違うことはけして悪いことではありません。 ただ、同じ間違いを繰り返さなければよいのです。 転んだっていいんです。 転んだことで痛みをおぼえ、立ち上がる術を身に付けます。 道に迷ったら迷ったことを認めればよいのです。 もしも決められたゴールに辿り着けないのなら、新しいゴールを探せばよいのですから。 Aさんにはそういったことをおぼえてもらいたいです。 この1年でどのくらい進むかはわかりませんが、少しでも前に進めるよう、見守っていきたいと思います。 そして、自分を形容できるようになってくれたら嬉しいです。
2009年04月24日(金)
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