一色達夫の日記

2005年06月17日(金) ・委員会傍聴 ・古代山城 永納山城 勉強会

10時より開催の企画建設委員会を昼まで傍聴。
この委員会に付託された案件は、大きな予算を使い市民の目に見える仕事をするのだが
昼からは「公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例」についての審議をするので是非に聞きたかったのだが、13時半から楠河公民館で開催される「永納山城勉強会」に魅力を感じ(後ろ髪を引かれる思いで)席を立つ。

永納山城跡は、愛媛県内では10番目となる国の史跡として指定されることとなったのを機会に、愛媛新聞に3回にわたって特集記事が掲載された。今6月議会での一般質問に二人の議員がこの件を取り上げた。
そんなところから、今回楠河公民館で開催された「勉強会」には約100名もの方が訪れこの地元の宝物にたいする関心の高さがうかがえた。

今日の勉強会の講師を務められたのは東予郷土館学芸員の渡邊氏。資料とスライドを使って、この古代山城の歴史的位置づけを分かりやすく解説していた。
自治体合併に伴って新西条市の財産となったこの史跡については、これからその保存活用策が大切であるとの想いから、私としても同様の史跡保存の先進事例がある総社市に視察に行き、3月議会会派代表質問の項目に取り上げていた。
今回この勉強会に参加して改めてその内容が理解でき良かった。

初めて永納山の頂きを歩いたとき、道前平野を毎日東の方角から眺める私にとって、西の方角から眺めることに新鮮さを覚えたが、これから折に触れて訪れることとなりそうだ。
そんな想いを抱かせるのは、楠河公民館が旧西条市には無い意匠を凝らした建物であることにも由来する。藁屋根のようなアールの付いたしかも瓦葺き。公共施設でこのような特色有る建物が出来るのは、その過程においてしごとしの意志が働いているのだろう。

「人の口をもって語らず、その残した形によって語しむる」
人間の積み上げてきた文化というものを、ひとつの形によって次に伝える。いにしえびとがその時代を生きた証を現代に明らかとしていく。この地域にそんなロマンが生まれる巡り合わせにも必然があるのだろう。

現実に返り、委員会を傍聴していた議員に問い合わせたのだが、「指定管理者条例」については、活発な質疑があったようだ。
議員各位が新制度導入に対しての課題をよく認識していれば、制度を 上手く 使っていく方策もおのずと出てくる。
公共施設を営利企業の飯の種にはしないで、真に地域住民のためのものとする方策が


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