2005年06月03日(金) |
そんなに儲けてなにすんねん |
第4期「西条桂塾」オープニングセミナー が西条市産業情報支援センターで18時半より開催された。終了は20時半。
なにわのスゴ腕再建屋といわれている方を講師に、3ヶ月の講習期間で企業再生を図ると銘打った、西条市民の税金を使った金儲け伝授塾である。
私がオープニングセミナーを聞くのはこれで2回目。最初の講師の話しには、前回は「西条人の発想からはかけ離れているから、ショック療法には良いかな」と感じたが、二回目ともなると「それでどしたん。その儲けた金でなにすんねん」と正直シラケてしまった。 産業情報支援センターが主催する各種イベントには出来る限り参加しており、時折、新鮮な話題を仕入れてはいるが、この塾には関心しない。
そもそも現在の日本の社会情勢を言えば、高度経済成長を追い求めた弊害の部分が暗雲のごとく垂れ込め、市民の多くが如何に生きるかという価値観を見いだせないままにこの10年を無碍に過ごしてきたのではないだろうか。
何度も言ってきたことだが、そんな混迷から抜け出すため、時の政治は弱肉強食・オールオアナッシングのアメリカモデルにその政策展開を見いだし、結果、そんなおよそ日本の風土にはなじまないままに今日をむかえている。
経済至上主義は、貧困から抜け出すまでの過程としては必要であっただろう。が、それが何時しか金儲けが目的化して、「足りるを知る」という本来人間が(文化人が)美徳として持つべき部分を忘れることとなる。 そんな「甘っちょろいこと」を言ってたら競争に負けるんだと、声と態度ばかりがデカイ輩がハバをきかせ、おおよそ知的な面からの評価などには目もくれない風潮ばかりが万円(違う蔓延だ)する。
最初80名ほどもいた参加者がプログラムが終了するたびに減っていくなか、最後まで私が席を立たなかったのは、市民の税金の使われかたを監視する役目を担う者の義務感からだけだった。
金儲けだけがその存立目的である企業なり仕事なりを、存続させ発展させる事にその人生をかけるもの否定はしない。そんな企業戦士が多くいたからこそ今日の日本が存在するのだから。だが、そればかりが目的化した人間ばかりだったから、日本があらぬ方向に向かっていることから目をそむけてはならない。
とここまでメモを読み返しながら書いた。今日は4日。 昨日の夜は資料整理後、サッカーのTV観戦で遅くなり、挙げ句PCの動きが悪く日記を書かないままに就眠。 チームを勝利に導いた中田のパフォーマンスに男の美学を見る。
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