一色達夫の日記

2005年05月07日(土) チェロコンサート 贅沢な時間を過ごす

文化会館リハーサル室で夜6時半から開催される「チェロコンサート」を、今日一番の予定に入れて、一日を組み立てる。

朝9時からの準備に顔出ししたら、文化会館では西条市内の奉仕団体主催による作陶展が今日から開催されている。
時間を割いて鑑賞したが、茶道に使用する水指しが主な展示物だったのだが、形態が人物を想像するようで、その造形の面白さを堪能。

昼間は、水田の畦草刈り。
夕方5時からは、明日予定の校区自治会運動会の準備に顔出し。

コンサートは100名限定の至極内間の催。出演者は、西条へは今回で4度目となる「ナオキ・ヘーデンボルグ」。26歳になってのコンサートである。
今日の夜は他に会が2つあったのだが、今日は、このコンサートへの参加を優先させてもらった。
切った張ったの生きるか死ぬかの時間を過ごしてきた身を、芸術のシャワーを浴びせて精神の浄化を図っておかないと、人に対して攻撃的となってしまう。
そんなところからの今日の行動なのだが、ナオキはその期待に十分応えてくれた。

コンサートが終わってからの交流会で、私からの質問は、
「3年前のコンサートの時は、演奏作品に 人の死 をテーマとしたものを選んでいましたが、今回は華やいだ・ロマンの薫りに包まれた・躍動感あふれる作品が多かったように思う。このような作品を選定するにいたった心の変化はどんなものなのですか」
答えは
「確かに作品の幅は増えたと思います。前回は、身の回りで人の死に遭遇することが多くそのような作品を選ぶ心境にあったことは確かです」

打ち上げ会の時、彼から逆に「この地域が合併して、どんな状況ですか」との質問を受けた。
私の答えは、
「この前の演奏会の帰りに自動車の中であなたは{資本主義の行き着くところは、一人の独裁者と一つの銀行}と言っていましたが、合併によってそのような傾向が見えてきたように感じています。それは民主主義の崩壊ですから、そうならないよう地域作りへ参画する個人の意識啓発に務めていくつもりです」

芸術は人と人の間に存在し、新たな出会いを作っていく。
今日一日、素晴らしく贅沢な時間を過ごすことができた。


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