2005年04月30日(土) |
産業文化フェス に この地の現状を見る |
「大男総身に知恵が回りかね」という諺があるが、昨日のイベントを私なりに論評したらこの言葉に行き当たった。
間口を広げて派手にしているようだが、内情は、中身が伴わず終い。 昨日のイベントへの出展者の話によると、私がリサーチした限りでは(予想通り)昨年よりも売り上げが半減しているとのことだった。後日、流用が効く商品ならばそれでも良いけれど、生ものなどは用意した半分も売れ残ると、もう来年の出店を見合わせようということになりかねない。
このイベントもそんな観点から魅力が無くなったら、どんなに税金を注ぎ込んでもその効果を発揮することがなくなるだろう。
お客さんにしても、会場全体が広すぎると疲れるだけで満足度が低下する。 お客さんのお買い物なのか意識喚起活動なのか、出展者のアンテナショップ機能のための場の提供なのか、近場での家族サービスのためのイベントなのか、合併で大きくなった大西条市を印象付けるためのメニューの一つなのか。 おそらくはその全てを包含するものなのだろうが
貶しているばかりだと単なる悪口だけにしかならないので、人間行動理論からの分析をひとつ書いておきましょうかね。
買い物心理からの分析。 ウインドショッピングは、女性のサイフの紐をゆるませ、その時間を至福のときとするのだろう。時には一人で、時には友達と連れ立ち、時には家族と、時には恋人と腕を組みながら。それは、時には世の憂さ晴らしのためのものであろうとも、やっぱり散財は無常の喜びを伴う。 そんな時を満足させる商店というものは、寡占状態で一軒ぽつんと存在するよりも、商店街を形成するほうが繁盛するのは明白のようだ。さらには、家電量販店街や衣料品店街、飲食店街、飲屋街、というように、ライバル同士が集中し切磋琢磨する事によって、お客の満足度を高める相乗効果をもたらすこととなる。
そんな、社会常識から見て、今回のイベントはどこが不都合なのかお分かりだろう。 会場が分散し過ぎて、その移動で疲れ果て、お客のさいふの紐はゆるまない。 さらに、会場分散は、参加スタッフの方々が用意されたイベントを楽しむ機会を阻害することにつながる。
私の目から見て、昨年まで行われていた「丹原ショーエー祭り」は、その点で完成度の高いイベントだった。 くだんの出展者の言葉。「だんじりを出せ」そしたら盛り上がる。西条にはそれしかないだろ。 この言葉、何時かの露天商の言葉と一致する。
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