一色達夫の日記

2005年05月01日(日) 荒川 大福寺 春祭り

誘われて荒川(旧西条市の山間部)の大福寺 春祭り に出かけた。
この地域の関係者からの話として、「昨年の台風災害の状況を見に来た市議はいなかった」との お叱り の言葉も、私の今日の行動を誘引した。

一日、あいにくの雨。山は薄靄に包まれ、新緑をなおいっそう色鮮やかにしている。そんな風情を楽しむ間も無く、国道から林道につながる入り口での通行規制により、この地域の現状を実感することとなる。
山間部の住居に通じる唯一の生活道が台風による崖崩れによって通行止めとなり、今だ復旧していない。孤立している地域との連絡は、崖崩れ現場に市によって設置された歩道と簡易モノレールによる物資輸送。道路不通によって上部に取り残された自動車が、道路不通現場から住居までの輸送手段として威力を発揮している。その自動車の燃料もモノレールで上げているとのことだった。

災害現場の復旧作業は、私の観たところようやく取りかかったばかりの様子。この分では当分この不便な状況が続くのだろう。
祭り参加者からの、その いわゆるお役所仕事 の悠長さをなじる言葉を、甘んじて受けながら「すいません」とただ言うばかりの一色達夫。
昨年だったか、この寺の上部にある工房にお邪魔して 素麺 をご馳走になったのだが、その様子はどうなのだろうか。4月29日の産業文化フェスの時に、この工房の主の姿を見かけているのだが、声を掛けていない事を今日になって悔やんでいる。

修験者による大護摩供養は、神仏混合の伝統文化の真髄を見るようで、こちらの心までもが浄化されるようだった。あとの火渡り神事は、邪悪な心を持っている政治家などがやると、何だか足が大やけどを負いそうで躊躇したのだが、手を引かれて泣く泣く実行に移した。が、無事終了。
これで、冬至の水行と今日の火行の両方を経験できた。

「六根清浄」なんだか今日一日の足取りが軽い。社会にはまだまだ経験していないことがあることを実感した今日、暦は早くも皐月となる。


 < 過去  INDEX  未来 >


一色達夫 [MAIL] [HOMEPAGE]