一色達夫の日記

2005年03月25日(金) 会葬のお礼を申し上げます

皆様、本日は一色藤吉の葬儀の参列いただきまして有り難うございました。

父は明治40年、この大谷の地に生を受け、大正、昭和、平成の激動のといえるような時代を生き抜き、満97歳、数え年99歳の人生を終えました。
重ねた年に不足はありませんが、家族としては100歳までも生きると信じて疑わなかっただけに、突然の旅立ちは、今だ残念でなりません。

父は昭和4年、20歳の時、徴兵検査甲種合格により松山歩兵22連隊に入隊、以来、軍隊生活を続け、昭和20年8月の敗戦を中国大連飛行場守備大隊長としてむかえました。
2年間のシベリア抑留を経て昭和22年にこの大谷の地に帰還、以来、この地に鍬を入れ、汗を流すことに精魂を傾けました。

5人の子供の養育のかたわら、地域の様々な役職を勤め上げる事が出来たこと、これもひとえに皆様のご支援ご協力の賜にほかなりません。

子の目から見て、外面ばかりが良く、家の中では母に強く当たるばかりに見えていた父も、晩年は介護する母に手にを合わせる姿も見受けました。
自分の経歴をメモに残し、写真も準備し、誰の手を煩わす事無く静かに息をひきとりました。

父が汗を流し愛して止まなかったこの大谷の地を、私も私の家族も引き続いて守り育てていき、次の世代に送り届けていく所存です。

ご参列の皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。


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