一色達夫の日記

2002年08月13日(火) PCB問題 第2報

朝一番に新聞に飛びつく。
昨日、市からプレス発表があったはずの工場跡地からのPCB検出問題が、新聞でどのように扱われているか気になって、大急ぎでページをめくってみた。
4面に出ている。何回か読み返してみる。
論調は、事実だけを正確に伝えている。議会で市側から発表された通りの内容で、新聞記事が構成されていた。
記事が、住民の不安をいたずらに煽るようなセンセーショナルな内容でなかったことにひとまずは安堵した。
市としては晴天の霹靂のような出来事であり、出た結果に基づきマニュアル通り、現時点で取りうる対策を素早く施した事に、マスコミも一応の評価はしてくれたようだ。
現場を歩いてみる。
早速、覆土し防水シートで覆う工事を実施している。
周辺の住民の反応はどうかと、知人を訪ねてみる。
合った途端、 一色さん早いね。こんなものが出ると、福祉会館の工事は当分出来ないね。後どうするの。
私も色々聴いて回るつもりだけれど、どうなの、近所の人の反応は。
それは飲み水が一番心配よ。毎日の事だからね。
自治会から何か話があったの。
いや、まだ何もないよ。会長のところには何かあったかもしれないけれど。
PCBは水に溶けないし、水質検査結果は問題無かったから心配する事は無いと思うけど、近いと気になるよね。
そうなんよ。だけど市としたら言って行くとこがもう無いんでしょ。後処理に又金が掛かるねえ。
再検査で、又出たら、土を全部入れ替えないと工事が出来ないところまで行くかもわからないと思ってるんだけど。市としたら当分厄介を背負い込む事になってしまったよ。今の時点ではまだ ああしろこうしろ とは言えない段階だけどね。
方々回ってみたが皆さんの反応は、概ねこんなところだった。
この問題は始まったばかりで、解決にはまだまだ時間が掛かりそうだ。

夕方からの住民投票の署名集めの方は、昨日のハズレに懲りて回る地域を変えてみる。
今日はローラー作戦で話を聞いていく。粗方署名してくれる。大半が合併反対。
反対の理由は、合併の必然性が分からない・西条という名えの愛着・どうせやるならもっと大きく・情報提供の不足・意見を聞く前に決めておいて全てを誘導するやり方への反発・今のままでどうしていけないの、国の言うことなんか聞いていたらろくな事無いわよ・大きくなってもくれるお金はほんの少しでしかも一時期だけだろ、そんなもん当てにしたらいかんよ・西への魅力不足・あなたがダメだと言うなら私も反対よ、あなたを信用しているから。(おもわず手を握りたくなった)
昨日と今日との地域による意識の大きな違いを感じ、この違いはどうして形成されてきたのか思い当たるところがあり、1人納得している私。   


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