( 2006年01月15日(日) ) 忘れてはいけないこと

11日から昨日までまたいろいろなことがありました・・・




12日は一日中考えました。
どうやったら大樹を忘れられるだろうってことと、
どうしたら元に戻れるんだろう。
2つの相対することについて考えてた。
考えても考えても答えは出てこなくて、
その話を4限の前と後にサークルの友達に話してて、
最初は涙が頬を伝ってくだけなのに、
だんだん息が苦しくなって、大泣きしてしまった。
大樹にメールや電話をしてはいけないんだと思う。
してしまったら、この1日頑張ったことがすべて崩れてしまいそうで。

でも家に帰って考えた。
なぜこんなにつらいのに別れなければいけないんだろう。
納得はしたけれども、このままじゃ後悔するかもしれない。

だめだとは思ったけど、でも、大樹にメールしてしまった。
「渡すものがあるので、明日5限後に会えませんか?」って。

それで、大樹に手紙を書いた。
彼女として大樹の隣にいると、それは大樹の負担になってしまって、
だから、親友としてでもいいからそばにいたいです。
それは「親友」という名の悪用かもしれないけれど、
そばにいて、また大樹を好きになるようだったらその想いをまた伝えたい。
ほかの人を好きになることがあれば、それを見守っていてほしい。






13日、5限前に学食で1人でもう1度手紙を読み返していた。
そしたら、隣に偶然いた男集団の1人が言ってる言葉が聞こえた。
「別れても、別れても、運命なんだよ。」って。

うちは大樹との出会いは運命だと思っている。

横浜で初雪を見た時に大樹は言ったよね。
「初雪を一緒に見た人って運命の人なんだって。」
うちはその言葉を聞いて嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
あの時大樹はもう別れを決意してたけれども、
それでも、あの言葉を忘れることができない。

その想いを手紙に書いて、昨日の夜書いた手紙と同封して、
大樹に借りたCDとこの7ヶ月書き続けてた日記のコピーと一緒に、
5限のあと大樹に渡した。
いつも待ち合わせてたベンチに大樹は座ってて、
うちの手紙と交換に、大樹はひとつのノートをくれた。
うちらはそれを「餃子ノート」と呼んでいて(餃子柄だから)
付き合いたての時から9月末くらいまで会うたびに書いていたノート。
すごい馬鹿っぽいことしか書いてなくて、見るとつい吹き出してしまう。
その最後のページに、ちょっとだけ、大樹はメッセージを書いたんだって。
本当は手紙は書きたくなかったって。
手紙を書くと、その時のままで止まってしまうけれども、
大樹はこの7ヶ月の間ずっと伝えたいことは伝えてきてたから。
でも最後にちょっとだけ、ちょっとだけ正直な気持ちを伝えるって。

大樹が去ってしまったら、このまま会えないような気がしてしまった。

もう1度やり直すことはできないの?

その問いに大樹は「うん。そうだよ。」って答えた。

涙が止まらなくて、
大樹は「じゃぁ行くね。」って。

いつも別れ際は振り返ってくれるのに、
その日は振り返ってくれなかった。

そのまま20分間ベンチから動けなかった。
涙が流れ続けた。

その日はすごく寒くて、

その足で大学のビルの最上階に向かったんだ。

ずっとずっと前に大樹とここで夜景を見たよ。
東京タワーがいつもより大きく見えて、
ビルの光がきらきら光ってたよ。

でも、大樹はもう横にいないから、
まったく違う景色に見えちゃうんだ。

うちはどうすればいいんだろう。
どうすれば。

泣きながら電車に乗って、
地元のバイト先にスケジュールを確認しに行ったんだ。

そしたらいつものみんなが居て、
思わず号泣してしまった。

しかも今月のスケジュールにうちの名前がなくて、
クビになったかもしれないって思ってショックで
居場所がまた無くなってしまったんじゃないかって思って。

結局クビじゃなかったんだけどね。

それから3時間半バイト先に居た。

高校生の女の子とか大学生の男の人とかに色んな話をきいたんだ。

つらい別れからどうやって立ち直ったらいいか、とか、
好きってどういうこと?とか。

つらい別れから立ち直るには、
無理して忘れようとしなくていいから、
その人への気持ちをまるいまま心に置いておけばいいんだよ、って。

そうすればいいのかもしれない。
でも、もとにもどる方法がないかをどうしても探してしまう。

大学生の男の人にね、
「メールや電話や会うことが嫌になることってありますか?」ってきいたら、
「ある」って。
でもそれは好きじゃないとは違うって。
うちは大樹に「会いたいって思わないのは好きじゃないからなんじゃないの?」ってきいて、
それに大樹は「そうかもしれない」って思って、
それで、自分が人を好きになれないって思い込ませてしまったんだって思った。
でも、この7ヶ月、うちは確かに大樹から愛情を受け取ってた。
だから、大樹が人を好きになれていることに気づいてほしいって思った。
今までとは違う形でお互い最初からやり直したいって思った。

家に帰って、朝5時までかけて、この思いを手紙にまとめた。
これを伝えたいってメールしたら、
14日の15時半〜16時の間に大樹が電話してくれるって。






14日、12時半に木曜目の前で号泣させてもらってしまった
サークルの友達と待ち合わせて、うちの手紙を読んでもらった。
うちは普段絶対メールとか手紙とか人に読んでもらいたくないけれど、
その子には読んでもらいたかった。
それで、「頑張って」って。
きっと伝わるよ、って。

その子と別れて、学校の空き教室に14時半に入った。
15時半が近づくにつれて心臓が飛び出そうになって。

でも16時になっても電話はこなくて、
もしかしたらもう電話はこないのかもってちょっと思って、
16時半にうちから電話したんだ。
そしたら「ごめん、今家に着いた」って。

それで、手紙を読み上げたんだ。
読みながら涙が流れてしょうがなかった。

もう1度チャンスをください。って。

大樹は全部聞いてくれて、
「今の聞いて、この子は大丈夫だって思ったよ」って。

でも、もう1度やり直すことはできない。って。

確かに人を好きになれないってのは思い込みかもしれない。
それに、この先人を好きにならないことはないかもしれない。
やっぱり人を好きになることって素敵なことだから。
でも自分は変わりたいと思ってる。
それは、みおが隣にいては変われなくて、
本当に1人になって、自分の力だけで変わりたいんだ。って。

うちは大樹が横にいないと変われない。
大樹はうちが横にいると変われない。

お互いが思っていることが逆で。

どうすればいいんだろう。って。
もうきっぱり会わなくならなきゃいけないのかなって思った。

そしたら、大樹は、金曜の手紙を読んで考えたんだって。
金曜日うちに会って、
「もしかしたらこの子はだめになってしまうかもしれない」って
思ったらしい。
今日の手紙を聞いて大丈夫だって思ったけど、
うちは大樹が横にいるからこそそうできるわけであって、
いないと、また、崩れる。

だから、しばらくは親友として、定期的に会ってくれるって。
ただし、それは「同情」。
それにこれからは2週間に1回。
今に1ヶ月に1回、半年に1回、一年に1回になるんだって。

それでも会えるというだけで生活に希望を持てる自分がいる。

そうやって大樹大樹ってなっちゃうのがうちのだめなところ。
だけど今はそうして会えることでだんだん立ち直ってくべきなんだと思う。

ただし、大樹とまた付き合うためってうちが思うのならば、
会うことはできないって。

今は少しそう思ってしまうけれども、
そうじゃなくて、1人で歩いていくためであって、
それをお互いに報告しあうっていうだけだって。

うちは、大樹と定期的に会いながら、しばらく考えようと思う。
それでも大樹への想いがずっとあるのならば、
いつか想いを伝えようとは思う。
でもこのままひとりで歩いていけると思ったらそうすると思う。
もし想いを伝えるとしても、
少なくとも1年は伝えてはいけないと思う。
お互い変わるのにそれくらいは時間がかかるし、
うちが変わっても大樹が変わってないかもしれないし、
その反対もあるかもしれない。

大樹は人を好きになることができて、
うちではないほかの人を好きになるかもしれない。

それもわからない。

でも、2週間に1回会える、
その1日だけのために今は生きててもうちはいいと思う。
今にそれが変わっていくと思う。

最近福島君と久しぶりにメールしてて、
それでいろんなことに気づいたんだ。

うちが立ち向かわなければいけないのは「思い出」だと思う。
うちは、大樹と元に戻りたいと思っているけれども、
今は無理だってことに気づいている。
それに、大樹がいなくても生活していけるって思い始めてる。
だけど、物や場所や記憶や雨や風や、
身近なもののすべてに思い出があって、
触れるたびに泣いてしまうんだ。
思い出の場所に自分から行ってしまったりして、
わざと自分を苦しめている。

それっていいことなのかな?

って福島君にきいた。

そしたら
「並木さんのしたいようにしなよ。」って。

思い出の場所に行きたいなら行けばいい。
大樹のことを思い出すならとことん思い出せばいい。

いくら泣いてもいいんだと思う。

自分がしたいようにしていいんだと思う。

あと、うちは視野が狭くなっているんだと思うって福島君が言ってた。

そうだと思う。

大樹との別れがあって少しずつまわりが見えてきたんだ。
家族や、友達や、バイト先の人さえもうちを包み込んでくれる。
そういう優しさが見えてきたんだ。

「いつもは素通りしてたベンチに座り見渡せば
 淀んだ街の景色さえ ほら愛しさに満ちてる」

ミスチルの「口笛」で福島君が一番好きな歌詞だって。
つらくなったら、深呼吸して、公園のベンチにでも座ってみて。って。

あとミスチルのAny

「今僕のいる場所が望んだものと違っても
 悪くはない きっと答えは一つじゃない」

広い視野をもって頑張ろうと思った。

今はすごく前向きな気持ちでも、
きっと眠れない夜とかつらく思う時があると思う。
だからつらい時は貸したミスチルをきいてね。って。

福島君ありがとう。
去年の5月、うちは福島君ではなく大樹を選んだ。
後悔はしてないけれども、
こんなにひどいことをしたうちを、友達だと思ってくれる。
こういう相談をするのは無神経なことかもしれないのに、
一生懸命考えてくれる。

正直うちはつらすぎて福島君に逃げそうになった時があった。
でも今はそうじゃない。
純粋な気持ちで福島君に「ありがとう」って思う。





正直、うちはまだ大樹をあきらめていない。
これから頑張って、何年かけてもいい女になって、
自分の足で歩けるようになって、
もう1度振り向かせたいって思う。
うちは大樹を運命の人だと思う。
これからの一生をこの人と共に生きていきたいと思っている。
それはただ漠然と「好きだから」ではなく、
こうやってちゃんと考えられる人だからでもあるし、
7ヶ月の間偶然が何回もあってびっくりしたんだ。
何度もうちを笑顔にしてくれる。
大樹を想うだけでうちは強くなれるし、優しくなれる。

今別れた直後だからそう思うのかもしれない。

でも、高校3年間石原に片思いをし続けてきたあたしはシツコイよ(笑)

まずは1人で歩くこと。ちゃんと、歩けるようになること。

まだまだ泣き続ける日は続くよ。
いつか1度も泣かない日がくるかもしれない。
それまで頑張るよ。

次大樹に会えるのは再来週だから、
その日をどうしても楽しみにしてしまう。けど、それでいい。

きっと再来週会った時に指輪を渡されるんだと思う。
それを受け取ったらたぶんうちはまた泣くんだと思う。

大樹との思い出のものを全部全部小さな箱につめたよ。
でも、1つだけ、
夏休みの旅行の時に大樹が選んでくれたかんざしだけ、
それだけ棚の上にかざってあるんだ。

思い出ひとつひとつに、ありがとう と思う。
今はその思い出がうちを苦しめる。
けど、この思い出はうちの一生の宝物だよ。

忘れようと思っても今は忘れられない。
でもいつか忘れたくないと思う日がくるんだと思う。
きっと忘れたくないと思ったら、忘れていくんだと思う。

それでも、一生心の中で思い出はきらきらしてるよ。

精神的にもちゃんとお互いに離れられた時が本当に別れた時なんだって。
今は彼氏彼女じゃないけれども、
別れってきっと長い時間がかかるんだよ。って大樹が言ってた。

それまでは、まだ携帯もボーダフォンで、ラブ定額でいいと思うって。
大樹はもしかしたらラブ定額解約しちゃうかもだけど、
うちは自分の気持ちに整頓がつくまで繋げておこうと思う。


今日も地元のバイト先に遊びに行っていっぱい喋って笑ったんだ。
うちは人といるべきなんだと思う。
1人でいると沈んでしまうけれども、
人といると元気になれる。

最近家族がすごく思いやってくれて、
その優しさに泣きそうになるんだ。

ありがとう。

まわりが見えてなかったから、今までは。

これからはそういうとこいっぱい見えてくるんだと思う。

別れたのはそのための転機だった。
お互いに変わるための転機だった。

今は苦しんで苦しんで苦しんで、
でもいつか1人で歩いていける自立した恋愛ができるようになるよ。
相手が大樹なのか誰なのかわかんないけれど。

がんばる。きっと何回も挫けるけれども、
それでも乗り越えなくてはいけないことなのです。

11日に大樹と会った19時をさしたまま、
部屋の時計が止まってしまったんです。

うちの時間も止まったままで、進めることができなかった。

その時計に、電池を入れたんだ。


少しずつでいい。前に進んでいこう。





過去を愛しく思えるように 明日を生きる。

>>ろぐ

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