華のエレヂィ。〜elegy of various women 〜
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2004年03月08日(月)

午前1時の情事。 〜意気地無し〜


<前号の続き>



「いいの?怒るかと思ってた」
 「女はね、好きな男と繋がっていると思うと嬉しいの」

「ありがとう、俺、嬉しいな」
 「平良・・・好きよ、私」

「じゃ、中に出してもいい?」
 「・・・いいよ」

「じゃ、俺の子どもが出来ちゃうね」
 「・・・じゃ私を奪って・・・ね」

「じゃ、奪うのは私と娘の二人かなぁ」
 「もう、現実に戻っちゃうからダメェ(笑)」


たっぷりと言葉でじゃれあった後、俺はゆっくりと深く、
大きく瑶子自身の中を突く。

蜜に満ちた瑶子自身の奥のスポットにあたる度に、
ふぅっと瑶子の意識が遠ざかるのが伝わる。

瑶子の感触と反応に、本当に愛してしまいそうなほど俺も感じる。


今度は瑶子が好きな騎乗位に移る。

瑶子が仰け反りながら前後に動く中、
俺はローターのスイッチを入れ、瑶子の茂みの中に押し込んだ。
途端に瑶子の動きが止まり、前に枝垂れてくる。


 「平良ぁ、ダメェ、動けないぃっ・・・」
「そう?じゃ俺から動くか」


俺も足腰の強さには自身がある。
ローターを仕込ませたまま、小柄な瑶子を下から突き上げる。
 

 「ダメェ・・・!」
「ほら、イッちゃえ!」


電光石火の到達。
俺の肉体の上で、瑶子は激しく息を切らせていた。

今度は瑶子をバックから突く。
腰を引き上げ、俺のペースで突き動かした。

瑶子も声にならない喘ぎ声で鳴く。


「俺、イクよ!」
 「出して、中で出して!」


イク瞬間、俺は瑶子自身から抜き出して背中に全てをぶちまけた。
背筋から肩甲骨辺りまで飛び散る俺の精子。
湯気を立てんばかりの俺と瑶子の身体。

汗が引き、息が整う暫くの間、俺と瑶子は身体を横たえて休んだ。


「本気で中で出ちゃいそうだったよ」
 「・・・なんで中で出さなかったの?」

「・・・なんでだろうね」
 「案外、意気地無しなんだぁ・・・」


そう言って、どことなく不満そうな瑶子。
こういう時の女の真意や意識が男には理解出来ない。
俺は瑶子の肌に指を滑らせながら、やり過ごした。


 「何か飲み物入れるね」


落ち着いた瑶子はやおら立ち上がり、台所の冷蔵庫に向かった。
裸にエプロンをつけ、グラスに麦茶を入れて持ってきた。


 「男の人って好きでしょ?こういうの」
「瑶子はスタイルが良いからね・・・日本一こういうのが似合う40歳だな」

 「それって、喜んでいいの?(笑)」
「いいんだよ(笑)」

 
瑶子がグラスを片付ける時、俺はそっと彼女に付いて行った。
キッチンに立つ瑶子の背後に立ち、俺はそっと手を乳房へ回した。

驚きでキュッと身を縮めたが、俺がエプロン越しの乳房に力を加えると
違う反応を示した。


「瑶子も色々と考えているなぁ・・・裸にエプロンとは」
 「平良の事、もっとドキドキさせてやろうって思ったの」

「ふぅん、俺は瑶子の感じ方にいつもドキドキしてるのに・・・」
 「本当?」

「だからこんなにいきり立ってるんだよ」


俺自身は、まだ瑶子を求めていた。
尻の割れ目に押し付けると、瑶子の身体はまだ火照り出した。


「ねぇ、まだ欲しいの?」
 「瑶子はどうなの?」

「・・・平良が良いのなら、良いよ」
 「良いかどうかじゃなくて、欲しいかどうか」

「・・・きっと、欲しくなる・・・」
 「じゃ、ここでしようか?」

「えっ?、やだぁ・・・娘が起きちゃうよ・・・」
 「じゃ、見せ付けてやるか」


俺はエプロン越しに刺激していた乳房にさらに力を入れる。
そして乳首を爪で引っかく。
背後から耳元を舌で舐める。


「やっぱりやだ、ここじゃ集中できないよぉ」
 「でも俺はここでしたいな・・・思い出にもなるよ」


流し台の上だけに灯る小さい蛍光灯。
俺は瑶子を流しにもたれさせ、左足を大きく上げさせた。

じっとりと濡れている瑶子自身の茂みに顔を埋める。
愛液の匂いが俺の鼻孔をくすぐる。


 「ううん、変な・・・感じだよ・・・」


俺は丹念に瑶子の突起を舐め上げ、流し台に手をつかせた。
立ったままのバックで瑶子と一体になった。

冷たい金属の流し台。
徐々に力の抜けていく身体を必死に支えようと、瑶子は踏ん張る。

不意に動かした右手が、流し台に置いてあったビンを下に落とした。
割れなかったものの、大きな音を立てたビンにハッと我に返る瑶子。

拾おうとするが、俺は腰を引き付けて抜かなかった。


「ダメ、娘が起きちゃうよぉ・・・」
 「じゃ、そろそろ奥へ行くか」


その後、俺達は静かに、そして深く何度も達した。



全てが終わった後、瑶子が言った言葉がある。

 「私ね、Hなんて一日に一回でいいと思ってたの。
  平良と出会って、抱かれてからビックリした・・・
  だって、平良も私も、何度も求め合っちゃうでしょ?
  私って、本当は凄く淫乱な女なんだ、って思っちゃった・・・」


俺はこう答えた。

「それが気持ちの相性って奴じゃないのかな?
 俺も瑶子に、何度も求めちゃうでしょ。
 無理してる訳じゃないのに、次々とアイディアが浮かぶんだ」


瑶子は遠くを見つめて、漏らした。

 「心にも身体にも、相性って本当にあるんだね・・・」




帰り。
コンビニの駐車場に送ってもらう時、瑶子は呟いた。

 「私がもう10歳若かったらな・・・平良と釣り合うのに」


一呼吸置いて、俺は返事した。

「今だから出逢えたんだよ。今だから素直に求め合えるんだって。
 だから俺は、今、出逢えて良かったと思う」


瑶子は静かに何度も頷いた。





1週間後。
瑶子からメールが届く。


 『ごめんなさい。今週は女の子なので会えません。』


俺は返事した。

 『瑶子だったら、別に会うだけでも構わないよ。
  もし都合良ければまた返事ください。』


暫くして、瑶子から返事が来た。

 『だって、会ったらしたくなっちゃう。
  だから来週にして欲しいな。ゴメンね』


男にとって、女から求められるのは至福の瞬間だと思う。
この一言だけで満足した俺は、余裕をもって一週間を過ごした。

本当に単純な男だと、当時を振り返る今でも自分で思う。




満を持しての1週間後。
事件が起こった。



いつものように瑶子と風呂を浴び、濃厚な時間を過ごした後。
物音に気付いたのか、娘の部屋から物音が聞こえた。

まったりと横たわっていた瑶子は一瞬にして立ち上がり、
全裸の上からスウェットを着込んで娘の部屋に向かう。


独りになった俺は、何も出来ない。
暫く横になって待っていたが、意識が途切れた。


気づいた時は、サッシから陽光が漏れていた。
朝になっていたのだ。
瑶子が帰ってきた様子はない。

俺は時間を確認する。
朝6時前。
仕事の疲れと昨夜の疲れで、俺は寝込んでしまった。


俺はすぐに服を着た。
そしてすぐに部屋を出る。
しかし瑶子を呼ぶ事は出来ない。
彼女の携帯も布団脇にある。

この物騒な時期に、鍵を掛けないで部屋を女と子供だけにする。
俺は迷ったが、そのまま部屋を出た。

何より怖いのは、娘に俺の存在を知られることだった。

深い事情など知る由もない小学3〜4年生の娘が、
何かの拍子に、娘が父親となる男に俺の事を話してしまわないか、だ。

俺は15分ほど掛けて歩いてコンビニの駐車場へと向かい、
車に乗り込んでから瑶子の携帯にメールを打つ。


 『黙って部屋を出てゴメン。
  またメールを送ります。』


その日の夕方、瑶子からメールが来た。

 『娘の部屋で一緒に寝ちゃってました。
  気が付いたら朝7時過ぎでした。
  本当にごめんなさい。怒ってない?』


俺は怒ってないから安心して、という旨の返事を送って、携帯を閉じた。





<以下次号>








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