華のエレヂィ。〜elegy of various women 〜
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2004年03月06日(土)

午前1時の情事。 〜小さい箱〜


<前号の続き>


次の水曜日。深夜11時過ぎ。
やはり湿気がじっとり纏わりつく、熱帯夜の夜。

先週と同じコンビニの駐車場で、見覚えのある軽自動車にもたれた
瑶子が待っていた。

車から降り、ドアを締める音で俺に気付いた。


「おまたせ」
 「平良・・・嬉しい!」


瑶子は駆け寄り、俺の首筋に抱きついてきた。
俺も細い身体を抱き締め返す。


公団住宅までの短いドライブの後、瑶子が提案してきた。


 「ね、ちょっと散歩しない?」
「おお・・・いいよ・・・」


瑶子は狭い駐車場に器用に車を入れた後、
俺の腕を取って、公団住宅周りの遊歩道に連れ出した。
公団周辺はちょっとした遊歩道があり、その通り道に
ここの集会場や幼稚園、小学校が点在する。

途中の自販機で、俺は缶コーヒーを所望する。
瑶子は缶の紅茶を同様に買い、二人で飲む。

冷たいブラックコーヒーで喉を冷やしながら歩く。
嬉々としてはしゃぐ瑶子の姿が可愛い。

きっと、こんな簡単な時間も過ごせなかったのだろう。
彼女にとって、単なる散歩でも新鮮なデートだったようだ。


先週と同様に部屋に忍び込み、今度は当たり前のように風呂へ向かう。
瑶子はたっぷりとボディソープを泡立てて、俺の身体を流してくれる。

瑶子はふざけて自分の胸にソープをつけて、俺の背中に当てて擦る。
凝り固まった乳首の感触がくすぐったい。


「どこで覚えたの?もしかしてそういうお店で働いてた?」
 「えへへぇ、内緒!」
 

ただその業のぎこちなさから、彼女は職業にしていないのが分かる。

今度は俺が瑶子の身体を洗わせてもらう。

これも彼女の性感帯を探し出す愛撫術。
時折、さらにくすぐったそうに身体をくねらせる瑶子。
そのポイントは、後でじっくり攻める個所となる。


風呂から上がり、また布団を敷き、二人で抱き合う。

汗ばんだ肌から、かすかに甘い香りを嗅ぎ取る。
ボディソープの人工的な香りではない、匂い立つ女のフェロモン。


俺はジーンズのポケットから小さい箱を取り出した。


 「どうしたの?」
「瑶子にプレゼントを持ってきたんだ(笑)」

 「え?」
「開けてみてよ」


瑶子が訝しげに箱を開けた。
現れたのは白いコード、ちゃちなコントローラー、ピンクの楕円の玉。


 「これって、おもちゃ?」
「そう。瑶子ならきっと喜んでくれると思ってね」


今日のために、俺が買ってきたピンクローター。
瑶子が不安そうな表情を浮かべる。


 「でも使ったことないし・・・」
「へぇ、だから俺と使うんだって」


俺は瑶子にコントローラーのスイッチを入れさせた。
ヴィーン・・・とモーターが作動する。
その先のピンクの玉を、さらけ出ていた瑶子の乳首に押し付けた。


 「キャッ」
「どう?」

 「くすぐったい」
「これが瑶子自身に触れたら、どうなるかな?」

 「え?・・・」


想像したのか、照れて俯いてしまった瑶子。
俺はそっと瑶子の方を抱いて、口付けをして寝かせた。

唇から耳、首筋、顎先・・・舌先や唇を滑らせて、瑶子の腿の奥に指を這わせた。
薄めの茂みの奥は、すでに潤っている。


「もう濡れてる・・・いつからこうなってた?」
 「・・・わかんないっ」

「さっきの、想像してからだろ?」
 「・・・意地悪ねっ」

「あ、図星だ?」
 「・・・イヤッ」


俺はピンクローターを手にとり、スイッチを入れて瑶子の茂みに押し付けた。


「どう?」
 「・・・」


戸惑っているのか、無言だった。
実はわざと瑶子の突起から外している。




<以下次号>








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