華のエレヂィ。〜elegy of various women 〜 | ||
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2003年01月10日(金) 年下の男の子。 〜空白〜 |
<前号より続く> 初めての経験に我を忘れて燃え上がる真知子。 俺はさらに羞恥心とさらなる快感を引き出すべく、受話器の向こうへ囁いた。 「本当にいっぱい濡れてるね・・・真知子の愛液、糸引くくらい濃いね」 「言っちゃだめぇ、なぜ・・・なぜ判るの?」 「だって、真知子は俺の前で腿を広げて見せつけてるじゃん」 「ああんもう、我慢できないよぉっ・・・」 「我慢できない?じゃあどうして欲しいの?」 「・・・入れ・・・てっ・・・言わせないで・・・」 息も絶え絶えに、真知子はいきなり俺に挿入を懇願する。 前戯はまだ中盤だと思っている俺。 真知子は完熟した女の淫乱な素顔を垣間見せる。 どうも先程から挿入を我慢し続けていたようだ。 でも俺自身の挿入をせがむのを、本気で恥ずかしがっていた。 そのジレンマが彼女への絶好の焦らしになっていた。 しかし俺はさらに徹底的に焦らす。 真知子のボルテージをさらに高めるために。 予想外の焦らしに本気度がさらに増す彼女。 喘ぎ声のトーンが数段階高まる。 「好きな体位は?」 「・・・バック、バック」 「じゃ、バックになって。お尻を俺に向けて」 受話器越しの彼女はゴソゴソと動いている。 いくら想像の世界でも、自分でも実際に体勢を変えると臨場感も増す。 テレフォンSexとはいえど、大切なものだ。 「・・・なったよ」 「じゃ、後ろから真知子の全部の穴を見ちゃおう」 「ダメェッ!絶対ダメ!」 「じゃ電話切るから。続きは一人でしろよ」 「・・・ァァッ、アッ、だめぇ・・・」 「真知子、どっちのダメ?・・・見ちゃダメ?切っちゃダメ?」 「・・・切っちゃ、ヤダ」 真知子は俺の突き放す一言に対して、それ以上何も言えなくなる。 こうなると、可愛いもんだ。 「凄くいやらしい格好だし・・・奥まで丸見えだよ」 「真ん中の穴はグチャグチャに濡れてる・・・お尻まで濡れているね」 「クリトリスも皮が剥けているよ・・・粘膜の綺麗な色だよ」 「見られているだけで感じているんだね・・・お汁が垂れ出したよ」 「ヒクヒクしてるね・・・滲み出てきた真知子の愛液、舐め取ってあげる」 じらされる事に馴れていないのか、真知子は受話器に向かって叫んだ。 「もう入れてっ、ねぇっ・・・入れてぇ!イかせてぇ!」 「誰の何を?どこに?言えたら入れてあげるよ」 「・・・もう意地悪しないで・・・こんな事、女に言わせないでよぉっ」 「だから言えたら入れてあげる・・・もう入り口まで来てるよ」 「あ、ああ・・・た、平良君の・・・大きくなった・・・を入れて・・・」 「誰の?・・・どこに?・・・どうなってる?・・・どこに?・・・」 俺は徹底的に焦らした。 真知子が焦らされる事でさらに燃え上がる女だったからだ。 きっと彼女もここまで熱く焦らされる事は無かっただろう。 「さあ、奥まで入れるよ・・・グイッと」 悲鳴とも喘ぎ声とも取れる、声にならない声を上げる。 真知子は俺の指示と共に、指を二本挿入したようだ。 自分の中にある、感じる所を突くようにピストンして、と俺は指示した。 受話器からの声が割れてしまう程、我を忘れて燃えていた。 そして、真知子は間もなく果てた。 会話もない空白の時間。 無理に交わそうとする気持ちも、交わす言葉もない。 真知子が鼻をすする音が聞こえるだけだった。 その無言の長さが彼女の受けた衝撃の大きさに比例しているようだった。 少し時間を置き、俺は問い掛けた。 「真知子?・・・初めて電話でやってみて、どうだった?」 「・・・・・・」 「嫌だったか?だったらもうしないし、謝るよ」 「・・・違うの」 弱くかすれた声だったが、明確に否定した。 「違うのかい?」 「・・・あのね、凄く感じた・・・ビックリするくらい」 今までの誰よりも感じちゃった・・・ イッちゃった後なのに、まだ身体の芯が疼くの・・・ 本当に、私一人でしてたんだよね・・・ 傍で誰かに触れられて、していたみたい・・・ 真知子はうわ言のような口調で次々と呟く。 「傍に俺がいたら、またすぐにねだられるんだな」 「そんな・・・恥ずかしい事言わないで・・・」 「でも、もう一度俺のが真知子の中に入ったら、どうなる?」 「え、いや・・・ダメだよ・・・」 「でも俺、まだ勃ってるんだ・・・真知子が欲しくて」 「嘘・・・」 「もう一度入れるよ、奥まで・・・」 「・・・ああああ、も、っと・・・来て・・・」 その直後から、真知子の言葉にならない喘ぎ声が再び流れる。 俺は真知子と何度も果て、存分に満足できる時間を過ごした。 それからも真知子とは何度も話した。 その度に俺達はお互いの事を色々と話した。 その度に俺達は電話で互いを求め合い、心と肉体の隙間を埋め合った。 しかし真知子との会話の中で、気掛かりな話題が増えていく。 彼女に言い寄る男・泰之の事だ。 話を聞くたびに、真知子の気持ちが泰之に偏っていくのが判った。 別段、俺がどうこう言う立場ではない。 でも少しずつ発展していく二人の話題は、はっきり言って面白くない。 面白くなかったのは、俺が真知子に惹かれていたからでもある。 泰之は実際に真知子と接しているが、俺はまだ電話だけの関係。 この劣等感が、俺の嫉妬心を煽り立てていた。 「俺、真知子みたいな女だったら付き合っても良いなって思うんだ」 「ありがとう、冗談でも嬉しいよ(笑)」 「ひどいなぁ(笑)、本気で言ってるのに」 「でもね、嬉しいけど私には先約がいるもの」 「よ〜し、その男から真知子を奪ってやる!」 「本気なの?(笑)まぁ楽しみにしているわね」 暖簾に腕押し、糠に釘・・・とはこういう事なのか。 ジャブを繰り出せば、しっかりと見極められて避けられる。 泰之は広島で教師をする両親を持つ一人っ子。 昨年から名古屋の国立大学へ進学するためにこちらへ来た。 学歴的にも、将来非常に有望な若者と言えよう。 高校時代は陸上部に在籍し、短距離走と走り幅跳びを得意とした。 ただ異性には奥手で、まだ誰とも付き合った事がなかったらしい。 言わば、彼の本気での初恋の相手が真知子となる。 外見的にも『しっかりした現代の若者』という印象だそうだ。 しかし真知子に対しては、全てをかなぐり捨てて甘えっ子になるという。 そんな彼の表裏のギャップが可愛くて仕方が無い様子だった。 <以下次号> |
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