華のエレヂィ。〜elegy of various women 〜
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2002年06月29日(土)

一生に一度の夜。 〜初体験〜


<前号より続く>


美紀子はまだ半分以上眠っている。
寝ながらでも、女は感じてしまうものらしい。
美紀子は俺にしがみついてくる。


 「悪戯しちゃダメぇ」

美紀子が寝起きのかすれた声で、俺の耳元に囁く。


 「したくなっちゃったの?」

今度は挑発的な口調で俺に囁く。俺は頷いた。


 「・・・抱いて」

美紀子はそう言うや、自らの唇で俺の唇を塞いだ。
俺の唇を割り、舌をこじ入れて来る。

俺も負けじと、美紀子の舌に絡ませ、吸い付く。

ますます絡み合っていく、Deep Kiss。
二重螺旋の深奥に堕ちていく、錯覚。

意識まで、溶けていく。


俺と美紀子は密着している。
俺の固く変貌した反応はすでに彼女に伝わっているだろう。
鼓動でひくつく程、勃っている。
柔らかい美紀子の下腹部に当たっている。


しかし哀しいかな、ここから先が手が出ない。


 「胸を触って・・・」


しかし俺があまり経験の無い事を見抜いたのか、
美紀子は俺をリードしてくれる。

男の力で女の敏感な部分に接すると痛いのは理解できるので、柔らかく触る。

瞳を閉じた美紀子は深く息を吸い、吐く。
声がかすかに漏れる。


 「そう・・・ああん、上手よ」
「すごく触り心地いいね・・・」

 「平良、上手よ・・・すごく気持ちいい・・・」

俺は夢中になって、胸を揉み、乳首を吸い、転がした。


 「ねぇ、今度は・・・下を、触って」


俺は美紀子を背中越しに抱く。
後ろから手を伸ばして、美紀子の下着に手を入れた。
指先に美紀子の薄めのヘアの感触が伝わる。
髪の香りが、俺の鼻孔をくすぐる。


 「もっと、奥・・・」

さらに指先を差し入れる。
温かい美紀子の肌。その先の濡れた粘膜は、熱い感覚。
その粘膜に触れた途端、美紀子は背中を反らし、激しく反応した。

俺の慣れない愛撫に、美紀子が熱く濡れていた。
指先に触れる突起に触れ、左右にこねると美紀子は
電話越しに聞いた泣き声のような喘ぎを上げる。


 「意地悪・・・」

指を止めた俺にそう怒る。指を動かすと、途端に泣き出す。
音が聞こえる。
滑りが指先に絡みつく、初めての感触。


 「平良・・・舐めて」


美紀子は大胆にも、クンニリングスを要求してくる。

布団に仰向けに寝かせて、大きく腿を開かせる。
暗闇の中、初めて見た女性自身。目が慣れているので充分に見える。

まじまじと観察していると、早くぅ・・・とせがまれる。

まず指でヘアを掻き分けて、奥まで観察。
チーズの様な香ばしい匂いの、糸を引く蜜のような愛液で満たされている。

俺は美紀子自身に顔を近づけて、突起に口付けた。

心を奪われた女性なのだ。
喜んでくれるなら、俺に感じてくれるのなら、何の抵抗も無い。


予想とは違って、愛液の味は汗よりも塩辛い。

先程よりも大きめな泣き声をあげて、身悶える。
AVで見た反応は芝居だと思っていたが、あながち嘘ではない事を実感した。



美紀子が布団の両端をきつく掴んで、必死に快感に耐えている。

俺はその掴んだ両手に自分の手を添えて、音を立てて舐める。
美紀子が俺の掌をギュウッと握り返す。

私ね、昔の彼を投げ飛ばした事もあるのよ・・・と電話でも言っていた。

納得できる程の握力だ。

口の中に俺の唾液なのか、美紀子の愛液なのかが溢れてくる。

俺は口の中の粘液を吸い取った。
仰け反って泣く喘ぐ美紀子。


俺も興奮の極みだ。


そのうち美紀子は、俺の手を離し、俺の頭を叩いてくる。
離れろ、というのだ。

でもこういう時は離れちゃいけないんだ、と思い舐めつづけた。

美紀子が信じられない言葉を口にする。


 「平良ぁぁぁっっっ、イッちゃうぅっ!」

俺は初体験にして、女性をイかせてしまった。



途端にぐったりと身体の力が抜け、深呼吸を繰り返している。
俺は美紀子に添い寝して抱きしめる。
胸に埋まる。


 「・・・・入れて」

しばらくして美紀子は俺をせがむ。

俺は仰向けの美紀子に乗り、両足を抱えて開き、ゴムを付ける。
しかし、やはり初めての経験なので上手く入らない。


 「もうちょっと下」
 「少し上」

美紀子のナビゲーションに何とか照準を定める。


 「あんん・・・・そこっ、」

俺自身の先を押し当て、そのまま挿入する。


美紀子は声を上げてしがみつく。


熱い。


初めての感触。


何とも言えない快楽の極地。
深く入れるほどに、俺自身の根元まで、美紀子の愛液と肉壁が俺を包み込む。

裸の女の身体は温かい。そして柔らかい。

これがSexなんだ・・・・

俺は初めて美紀子と、いや女性と一つになった。


動くたびに、美紀子が反応する。
嬉しくて、俺も動く。


部屋の電気は消えているが、今夜は満月。


月明かりに照らされて青白く浮かび上がる、美紀子の肢体。

目を閉じて俺の律動を受け入れる。
美紀子の背中が、腰のくびれが、全身が月明かりに映えて、美しかった。


女性の肉体が芸術作品によく登場するのが分かる。

俺は美紀子がいとおしくてたまらない気持ちになる。


「美紀子、気持ちいい?」
 「聞かないで・・・分かるでしょう?」


怒ったような口調でも、動けばまたしがみつき、泣き喘ぐ。
この声が俺のオスの部分を刺激し続ける。


 「ねぇ、・・・バックで抱いて」
「俺、やったこと無い」


美紀子は俺から離れると、少し気だるそうに四つんばいになり、腰を上げる。


 「ジロジロ見ないでよ・・・恥ずかしいでしょ・・・」

尻から美紀子を観察していた俺は膝で立ち、後ろから挿入する。
腰に手を添えて、美紀子を突く。
はしたないほど乱れる美紀子に、乱れさせる俺。


・・・・

どれほど時間が経ったのだろうか。

草臥れ果てた俺。そして沿い寝する美紀子。
彼女の汗の匂いが甘い。
使用済みのゴムをティッシュに丸めて捨てる。

女の身体がこれほどまでに良いものだなんて、思わなかった。
最高の甘い余韻を味わったまま、俺は眠ったようだ。


<以下次号>






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