たまの書いた小説らしきものが床に転がってた。あるひ おじいさんは いもうとの いえに いきましたそれで おばあさんは いえで せんたくおして さんじに こうえんに まちあはせすることに なりましたそして さんじに なりましたそして おじいさんは こうえんに いきましたでも おばあさんの すがたは みえませんでしたおじいさんは おばあさんの いえに いきましたそしたら おばあさんは かぜに なっていました最後の一文「そしたら おばあさんは かぜに なっていました」を読んだとき、わたしは「ああ、おばあさんは、おじいさんの留守に死んじゃってたんだ」と思った。詩的な表現だなあと感心してたら「おかぜだよ」とたまが言う。え?ただの風邪引き?「うちの子は詩人」という親バカ目線と、名曲『千の風になって』のすりこみの掛け合わせによる、思い込み。人というのは、自分が期待する形に現実を曲げてしまうものらしい。以前、警察関係の方だったかが、思い込みについて面白いエッセイを書かれていた。ある事件で「玄関に『とんかつ』が置いてありました」と記者に現場の報告をしたところ、メモを取っていた記者たちは皆「とんかち」と書いたという。何か事件にからんだものがあるに違いない、という先入観があるから「やっぱり」となった。思い込みってやつは、答えを先に用意してしまう。気をつけないとね。>>>今日の日記をTweetする 2011年08月11日(木) 【たま語】象形文字から表音文字への進化(途上)2010年08月11日(水) 一日でひと夏分の海!2009年08月11日(火) 本は事件だ!『装幀思案』(菊池信義)2008年08月11日(月) マタニティオレンジ319 お姉さんに憧れて成長する2007年08月11日(土) マタニティオレンジ156 誰に似ているのか「顔ちぇき!」2005年08月11日(木) 『子ぎつねヘレン』チラシ第1号2003年08月11日(月) 伊豆高原2002年08月11日(日) ヤクルトVS横浜
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