てっぱんお疲れさま会をしましょうと脚本家仲間が労い会を開いてくれることに。せっかくなら鉄板を囲んで、と自分でお店を探させてもらい、ネットで評判の良かった西新宿の京都鉄板焼き「丹波亭」丹波亭に決定。
口コミと写真から期待を膨らませたのはわたしだけではなく、さすが脚本家集団、皆さんネットでばっちり下調べの上集合。
その期待を上回る鉄板焼きの数々が次々と。まずは餅チーズと明太子の丹波亭焼き。
牛すじネギ焼き。このネギっぷりは圧巻。
切り分けたネギ焼き。おろしぽん酢が実によく合う。
豚べた焼き。いわゆる広島豚玉。麺はそば。
豚ねりこみ。いわゆる大阪豚玉。油かす入り。油かすとは天かすのことのよう。たしかにそう呼ぶ人がいたと懐かしく思い出す。
人気店なので2時間制ですと予約のときに言われていたけど、タイムリミットから逆算して食べ物、飲み物のラストオーダーが刻まれ、「次のお客様がいらっしゃたいました」と言われてテーブルを明け渡す。ぐるなびの「ワンドリンク無料」クーポンを使ったこともあり、一人3000円でおさまり、満腹な上にお値段に満足。
食べる口を忙しく動かしつつ、てっぱんの話や今書いているものの話や今見ているドラマの話などなどおしゃべりも忙しい。皆さん、わたしが全4回審査員を務めたNHK奈良の万葉ラブストーリー募集の受賞者さんたち。それぞれ書き続け、作品をひとつひとつ形にし、着実に階段を上っているのが頼もしい。「先生」と呼んでくれるけれど、わたしは脚本家仲間だと思っている。
30〜50倍の競争率を勝ち抜き最終選考に残った数十編は、どれが受賞してもおかしくなく、各審査員の好みや審査の流れで明暗が分かれる。受賞を引き寄せた運も実力のうちなのだが、コンクールとは作品を選ぶと同時に人を選んでいるのだとあらためて気づかされる。あのとき誰かが放った一言が風向きを変えなければ、今鉄板を囲んでいる顔ぶれは違っていたかもしれない。
縁だなあとまあるいお好み焼きを見ながら思った。
万葉ラブの審査員を務めたのは、企画を立ち上げたのが、大学の教育学部の同級生、高田君だったから。その高田君に連絡すると、たまたま東京で同級生たちと飲んでいた。電話口に次々と同級生が出て「誰だかわかる?」。中には大学卒業以来声を聞いていない人もいたのに、声が記憶倉庫のスイッチを押し、奥のほうからその人の名前を呼び出してくれた。疎遠の中にもen(縁)がある。
ところで、大団円の中だけでなく、The endの中にも「en」があることに最近気づいた。これも縁かしらんと笑んでみる。
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