いつか目を覚ますかもしれないという希望を抱いて、今井雅子の書棚で眠り続ける企画たち。そのひとつ、鴻上尚史さん作・演出の『恋愛戯曲』が、映画化の羽を得て、旅立って行った。
わたしが脚本家デビューして何年も経たない頃に、戯曲から映画化脚本をおこす仕事に関わらせてもらったのだが、なかなか映画化の道が拓けなかった。でも、その後もプロデューサーと鴻上さんは粘り強く道を探り、ついに実現させた。その熱意に拍手。脚本は結局鴻上さんが書かれたのか、わたしの書いた脚本は採用されなかったけれど、原作そして鴻上さんの一ファンとして、映画化作品を応援したいと思う。
雲の上の人だった鴻上さんとの打ち合わせは夢のようだったし、2006年の舞台再演時には劇場パンフレットで鴻上さんと対談もさせてもらったし(>>>2006年05月19日(金) 鴻上尚史さんと「恋愛」対談)、楽しい思い出をたくさんもらったので、とても親しみを覚えている。
『恋愛戯曲』は魅力的なキャストを得て、ただ今撮影中とのこと。どうか力強く羽ばたいて、たくさんの人に届いてほしい。
2008年11月19日(水) 美しさを感じる心
2002年11月19日(火) 白い巨塔