2009年10月26日(月)  一週間前の「気球騒ぎ」は……

たしか先週の日曜日(と「一週間は月曜日から始まる派」のわたしが言う場合、昨日ではなく、8日前の18日を指す)、ダンナが珍しく「海外のニュースで面白いのをやっていた」と言った。アメリカで、庭につないであった気球に男の子が乗り込んでいなくなった、と親が大騒ぎ。捜索の結果、空っぽの気球が落ちているのが見つかり、最悪の事態を予想したら、男の子はうちに隠れていた。どうやら気球をさわったのを知られたら、パパにしかられると思ったらしい。

「父親が息子にさ、パパが悪かった、とか謝ってるんだけど、日本だったら、まずお騒がせしてすみませんってみんなに謝るじゃない? アメリカだよなあ」とダンナが呆れていたので、
「でも、アメリカだったら、親子がハッピーならよかったよかったってなりそうじゃない?」とわたしは答えた。

そして、偶然気球が飛んで行って、息子の姿も見えなくなったら、息子が乗っているに違いないって結びつけちゃうよなあと思い、こういうことが実際に起こるとは、事実は小説よりも奇なりだとしみじみ感心したのだけど……。

翌日、さらに、ダンナが興奮して、「昨日の気球さ、親の自作自演だったんだって」と続報を告げたので、さらに驚いた。こういうどんでん返しが待ち受けていたとは。ニュースを聞いた瞬間、「臭い」と疑いもしなかったが、脚本家としては「もしかしたら」と妄想スイッチをオンにするべきであった。

数日間はそのニュースがメディアをにぎわせるのに注目していたけれど、一週間経てば、新しいニュースに埋もれ、日本ではもう忘れられている。本国ではどうだろう。両親は有名になりたくて芝居を仕組んだそうだが、ここまでのオチがついても、有名人寿命はあまり長くないかもしれない。

2008年10月26日(日)  上野動物園で芸を仕入れる
2007年10月26日(金)  愛知工業大学で「つなげる」出前講義
2004年10月26日(火)  ジュアールティー1年分

<<<前の日記  次の日記>>>