2009年09月18日(金)  高松うどん&小豆島1日目

『ぼくとママの黄色い自転車』上映会を目当てに、今日から小豆島で遅い夏休みを取ることに。娘のたまが生まれてから、大阪の実家に帰るか、近場の海へ出かけるぐらいで、一家で長期旅行に出かけるのは、初めて。昨夜、荷造りをしながら、たまは「あした、りょこう。あした、りょこう」と創作ダンスを舞い始めた。


飛行機で高松入り。香川出身で映画『UDON』(脚本は「つばさ」の戸田山雅司さん)を作ったうどん通の本広克行監督に教えてもらったおすすめ店のうちひとつ、「さか枝」が、県庁公園近くにあり、高松駅行き空港バスを途中下車して5分ほど歩く。おひるどきで店の外まで行列。黙々とうどんをかきこむ人々の静かな迫力に威圧される。注文、会計はどうするのか、異国に舞い込んだようにドギマギ、モタモタ。3人分で1000円足らず。しっかりしたコシのある麺で、たまは「小」ざるうどんでは足りず、わたしの分を横取り。わたしは甘い豆の天ぷらを気に入る。本場の雰囲気にのまれながら食べる醍醐味が何よりのスパイス。

大通りを1キロあまり歩き(歩くと何か楽しい発見があるかと期待したが、商店街は脇にそれたところにあったらしい)高松港へ。チケット売り場には「ぼくママ」マップ。高速艇で小豆島土庄港に着くと、「ぼくママ}のぼりと映画で使われたのと同じ黄色い自転車がお出迎え。さらに、映画公開を記念して始まった黄色いレンタサイクルも。このあと、小豆島滞在中に島のあちこちで黄色い自転車を見かけ、そのたびに映画が島に新しい風を起こしているようで感激した。


映画製作と宣伝に多大な協力をしてくださった小豆島ヘルシーランド会長の柳生好彦さんが港まで出迎えてくれ、ゲストハウスに案内される。東京のわが家の何倍もの広さと窓の外は海という絶好の眺めをたたえたこの家が小豆島滞在中の宿。柳生さんの奥様の峰子さん、長男のお嫁さんの陽子さん、次男のお嫁さんの希保さんを紹介される。オリーブオイル効果か、皆さんお肌がつやつや。

上映会に合わせて大阪の両親も泊まりがけで来ていて、宿泊先の小豆島国際ホテルへ会いに行く。偶然にも、わたしのチョコレート名刺やいまいまさこカフェのチョコ壁紙を作ってくれた広告会社時代の先輩、古川ジュンさんがエンジェルロードの広告でお仕事していたのが、このホテル。ここの社長さんに「小豆島が舞台の映画を作った」と「ぼくママ」を紹介された古川さんが、「この脚本書いたの、知り合いですよ」と話してつながり、世の中狭いなあと驚いたが、うちの両親がこのホテルを選んだのも何かの縁。ホテル前には黄色いレンタサイクルがあり、ロビーにも宣伝スペースが設けられていて(写真を撮りそびれて残念)感激。

映画にも登場するエンジェルロードは、ホテルの目の前。客室からは潮の満ち引きで道が現れたり隠れたりするのをのぞめるらしい。ちょうど潮が引いているときで、歩くことができたが、たまは「みずが あがってくるよう」と怖がり、小石を積み上げるという不思議な行動に出た。何か神懸かり的な空気が宿っている場なのだろうか。



エンジェルロードの突き当たりに生い茂る木に、実のようなものがたわわについている。近づいてみると、ハート形の絵馬がたくさん! 


夕食は、宿泊客と同じものを出してもらう。海の幸の新鮮さに目を見張り、頬張る。宿泊しないわたしたち一家は小豆島在住の人だと思われたようで、料理の説明をするたびに「地元の人はよくご存知でしょうけど」と言われ、東京から来ましたと修正するチャンスがないままそうめんまで食べてしまった。

食事中も相手を変えては探険に出かけていたたまは、食後はロビーの外のライトアップされた芝生で大はしゃぎ。うちの両親が会うのは1月以来だから8か月ぶり。あまり孫に執着がなく、大阪に帰ってこいとも言わない人たちではあるが、「たまちゃん、元気やなあ」と面白がっていた。小豆島で落ち合うことにして良かった、と延々と芝生を走り回るたまを見て思った。

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