脚本デビュー映画『パコダテ人』に登場する「函館スクープ」の記事を公開しているページが「いまいまさこカフェ」サイト更新時のミスで隠れレページになっていた。早速リンクを貼り直し、ついでにページのデザインもリニューアル。〈トップページ〉→〈 words〉→ 〈函館スクープ〉へどうぞ。このところ玄関からカフェを訪問するお客さんが減っているので、その宣伝も兼ねて。
デビュー作に作者の色がよく現れるというのは確かにそう思う。脚本家デビューのきっかけをつかんだオーディオドラマ『雪だるまの詩』はわたしがずっと考えて来た「生きるって何?」の答えだし、映画デビュー作の『パコダテ人』は「個性って何?」というこれまた大きな関心を寄せるテーマに、大好きなファッションと言葉遊びを組み合わせた。ハヒフヘホ・バビブベボをパピプペポに変換するパコダテ語の力の抜けた字面と響きには、楽しいことはより楽しく、憂鬱や悩みは吹き飛ばす明るさと軽やかさがある。角度を表す「°」マークを漢字と組み合わせて、「母°の日°」「恥°ずかしい」などと遊んだのが懐かしい。「°」の有無で響きや意味や雰囲気ががらりと変わる日本語って、やっぱり遊びの天才だ。
ちょうど4/19付けの読売夕刊に『あいうえおパラダイス「ら」 らったらった らくだのらっぱ』。という絵本が紹介されていた。ら行の言葉だけを使った物語シリーズの9巻目で、「あ」行編にはじまり「か」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」行編もあるらしい。調べてみると、それぞれ「ら」「り」「る」「れ」「ろ」がつく言葉で書かれた5つの話が納められているとのこと。こういうことを思いついて9巻も作ってしまった作者・二宮由紀子さんの発想とパワーに、本を手に取る前から拍手。評者ひこ・田中さんは「『無茶な展開するなあ』と笑いながら読んでみて。言葉が愛おしくなってきますよ」と紹介。不自由なルールを設けると、制約の中で自由自在に動けるしなやかさを見せ、「そんなこともできるのか」とアクロバティックな潜在能力を見せてくれる点でも日本語は天才。
わたしもならって、「あ」ではじまる言葉で今夜の子守話を作ってみようと思い立つ。すべての単語を「あ」はじまりにするのは難しく(「あまいわな」など)、「あ」ではじまる文節止まりとなった。「アラブ」と「あぶら」がきょうだいみたいに似た言葉なのが、子どもの頃から不思議だった。
子守話58 あかいろのありんこたち
あまいかおりの あかいあめだま あれは あくまがしかけた あまいわな あわてんぼの ありんこたちが あつまってきて あやしむまもなく あめだまに ありついた
あれあれ あらら あわわ あーめん あわてて あわくって あばれて あきらめて あっというまに ありんこたちは あくまになった
あめだまみたいな あかいろの ありんこたち あわれ あくまになった ありんこたち |
子守話59 アラブのあぶらうり
アラブのあぶらうりが あらしのうみこえ あらわれたのは あるいなかまち あらあら あきれた あぶらうり あさからばんまで あっちこっちへ あそびあるいて あれじゃあ あきない あがったり あれがほんとの あぶらうり |
2008年04月20日(日) 団体新婚旅行in熱海2日目
2007年04月20日(金) マタニティオレンジ108 助産院で赤ちゃん同窓会
2005年04月20日(水) 東京ハートブレイカーズ公演『黒くやれ』
2002年04月20日(土) 16年ぶりの再会