著作権とはありがたいもので、これまでに脚本を手がけて映画やドラマになった作品の二次使用料が、再放送されたり海外で放映されたりDVDが売れたり借りられたりするたびに入ってくる。月に一度、こういう名目でいくら入りましたという報告書が、わたしの著作権料の管理を信託しているシナリオ作家協会から届くのだけど、報告書に並んだ作品の名前を見ながら、あちこちに旅立った親孝行なわが子たちがせっせと仕送りされているような、くすぐったい気持ちになる。シナリオ作家協会の会費(ひと月3000円)を数か月分天引きされたらチャラという月もあれば、会社員時代の給料ひと月が何にもしないで転がり込むこともある。
たべものソングの作詞も手がけるようになって、こちらはJASRACからの報告書が音楽制作会社経由で3か月に一度送られてくる。先日届いたばかりの最新版を見て、目が点になった。この3か月で発生した著作権使用料は、なんと9円。こんな微妙な数字、稼ごうとしてもなかなか難しい。DVDがどーんと売れたときよりも、1桁の衝撃は大きかった。
2005年07月16日(土) 『リトルダンサー』と『アマデウス』と『マノン』
2004年07月16日(金) 島袋千栄展 ゴキゲンヨウ!