娘のたまを保育園に迎えに行くと、「たまちゃん、『ママ、おかえり』って言葉を覚えて、何度も言ってますよ」と保育士さん。教えてもらわなければ、「ママ、かーえって何だろ」と首を傾げたままだった。保育士さんは幼児語の翻訳名人。たまはお友達の親が次々と迎えに来るときに交わされる「おかえり」の挨拶を覚えたのだろう。保育園での生活は、言葉にも刺激をくれる。
「もうこんなことができるんだ」と頼もしく思う一方で、「まだできてなかったのか」とショックを受けることもある。「また、たまちゃん、嚼んじゃいましたよ」と保育士さんに言われたのは三日前。おもちゃの取り合いをして、同じクラスの男の子に噛みついたという。思うようにならないと歯を立てる癖があることを聞かされたのは、昨秋の保護者面談のとき。言葉が出て来て意思を伝えられるようになると自然に治るでしょうと言われたけれど、いまだに言葉より歯が先に出るらしい。
「たま、どうしてお友だち噛んじゃったの?」と尋ねたら、「オイチー」と人を食ったような返事。「おいしいじゃなくて、ガブしたらダメでしょ。痛いでしょう」と目を見て説いていると、わたしの頭をなでて慰めにかかる。まったく反省の色なし。その証拠に、わがままを聞き入れられないと、わたしにも噛みついてきた。
そして今日、また別の男の子とおもちゃの取り合いになり、今度はほっぺたに噛みついたという。男の子のほっぺたにはくっきりと歯形が残り、噛んだときは相当痛かったと想像する。お迎えのときにお母さんに謝ると、「いいのよ。うちの子が先に仕掛けたんだから気にしないで」と言ってくださる。以前肩に噛みついた男の子のお父さんも「この年で女の子にキスマークをつけられるなんて幸せ者ですよ」と笑ってくださった。おおらかな対応に救われているけれど、この先何人に謝ることになるのか。噛みつくより噛まれる側になったほうが気は楽かもしれない。
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