2008年03月04日(火)  マタニティオレンジ246 耳掃除ムイムイ

ひと月ほど前、娘のたまが鼻風邪を引いたときに中耳炎が心配になって、耳を診てもらった。耳の中に棒状のスコープを突っ込むと、その画像がモニターに映し出されるのだが、それを見た看護師さんが、「うわ、のれん」と思わず声を上げた。鍾乳洞のようといおうか幽霊屋敷のクモの巣といおうか、白いものが何層にもぶら下がっているのが見えて、わたしはそれが中耳炎の炎症部分かと思ったのだが、「耳垢ですね。これじゃあ奥が見えません」と看護師さん。ピンセットでのれんを何枚かのけて、ようやく視界がひらけ、耳の奥が見えた。

助産院で「耳掃除はこまめに」と指導され、最初は綿棒でこちょこちょと中を拭っていたのだけれど、耳掃除好きなわたしは、ムキになったように掘ってしまう。娘の耳を傷つけることを恐れたダンナに「耳掃除はするな」と言われて以来一年ほどほったらかしにしてきた。そりゃあのれんも下がるだろう。

のれんを撤去すべく、一年ぶりに耳掃除。大人用の耳掃除棒で、力を入れすぎずにやさしく掻くと、子どもの耳垢とは思えないビッグな収穫。たまはいやがるかと思いきや、わたしの太ももに頭を預けて、うっとり。そういえば、わたしも母に耳掃除されるのが大好きだった。「ムイムイ」という言葉をすぐさま覚え、「ムイムイ」と言いながら太ももにゴロンとなり、耳掃除をせがむようになった。自分がされるのは好きだけれど、わたしがダンナの耳掃除をするのは嫌いなようで、明らかに不機嫌になり、邪魔をしにかかる。自分が中心にいないと面白くないのか、仲間外れにされたと思うのか、ママをパパに取られると焦るのか。先日は洗面所まで走って行き、洗面台に突っ伏してワンワン泣き出した。目の前じゃなくて、わざわざ離れた場所まで移動して泣くところがいじらしい。覚えたての「嫉妬」という感情をこんな風に表現するんだ、としみじみと感心した。

2007年03月04日(日)  マタニティオレンジ86 初節句
2005年03月04日(金)  押忍、ひさしぶりの総会っす。
2002年03月04日(月)  感想

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