2007年03月11日(日)  『のど自慢』チャンピオン大会

昨日ダンナの実家でダンナ母の誕生日を祝っていたとき、ニュースを観たままつけっぱなしになっていたNHKで『のど自慢』チャンピオン大会がはじまった。最初はなんとなく観ていたのだが、だんだんテレビに向き直り、最後には正座して拝聴、というぐらい見入ってしまった。各地の大会で優勝したチャンピオンの中から選りすぐりの15人が出場し、真のチャンピオンを決める。それだけの番組なのに、なぜこうも惹きつけられてしまったのか。観ているときも観終わったときも感じたのは、「世の中にはいろんな人がいるなあ」「どの人にもドラマがあるなあ」という驚きだった。

のど自慢の地区大会で優勝すること自体普通ではないしドラマチックだけれど、優勝者一人ひとりが生きている日常がこれまたドラマチック。それは彼ら一人のキャラクターが魅力的である証拠で、一人につき一本の映画を作れと発注されたら、するすると脚本を書けそうである。歌のうまい下手は生まれ持った声や発声法などの技術ももちろんだけど、歌に込める想いの重さで決まるのかもしれない。人の心を動かす歌を歌える人は、自分の心がまずたっぷりとしっかりと動いているのだろう。映画『のど自慢』は大好きな作品のひとつだけど、登場人物の心情に十分乗っかったところでクライマックスの大会での歌唱シーンが来るから、気持ちが入って泣けるのだ。のど自慢チャンピオン大会は、こころ自慢チャンピオン大会でもあるのだなあと思った。

2005年03月11日(金)  絶対王様公演『やわらかい脚立』
2004年03月11日(木)  岩村匠さんと再会
2002年03月11日(月)  漫画『軍鶏』

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