2007年01月24日(水)  マタニティオレンジ64 離乳食教室

税金の元を取るチャンスとばかり、区の広報で見つけた離乳食教室に申し込んで参加した。昨年8月に生まれた赤ちゃん8人とそのママがテーブルを囲み、栄養士さんの説明を聞きながら、用意された離乳食を試食。妊娠中に受けたマタニティクッキング教室は調理実習形式だったが、今回は赤ちゃんを抱いているので、受身の形。まずは、野菜をコトコト煮たスープを試食(試飲?)。調味料を一切使わない、やさしいうまみだけが舌に広がる。いろんな種類の野菜を使うほど、味に奥行きが出ます、と栄養士さん。昆布だしや鰹だしの味も同様に素材で勝負。甘みと辛味は生きるのに必要な味なので放っておいても覚えてくれるが、苦味や酸味といった複雑な味は教えてあげる必要があるらしい。最初にあまり甘すぎるものや辛すぎるものを与えると、刺激のないものをおいしいと思えなくなり、味覚が鈍感になってしまう恐れがあるという。人生の楽しみの半分は食事にある、というぐらい食べることが好きなわたしは、微妙で繊細な味の違いのわかる子に育てたいと思っている。

続いて、おかゆを試食。米粒は各自スプーンですりつぶす。離乳食初期のゴックン期はヨーグルト状と言われるぐらいドロドロにしたほうがいいとのこと。粒が大きいものを平気で食べても、丸飲みしているだけの場合がある。飲み込ませるのではなく、食べさせることが大切。スプーンを上あごに押し付けるのではなく、下唇の上にのせて、赤ちゃんが舌を動かすのを待ちましょう、と栄養士さん。

野菜スープを取った野菜をすりつぶして、野菜のマッシュを作る。代表格はポテトだけど、今日はかぼちゃのマッシュ作り。一人ひとかけら配られたかぼちゃをスプーンでつぶす。固いようなら野菜スープでのばしてもいい。離乳食を始めてひと月ぐらいしたら、タンパク質を足していく。豆腐や白身魚がよく使われるが、きな粉でもいいんですよとアドバイス。かぼちゃにきな粉をかけたら、あらこおばしくて食欲がそそられる。すりごまをかけてもおいしいかもと思ったが、ごまは油分が多いので、離乳食初期はひかえましょうとのこと。

合間に裏技やアドバイスが紹介される。始めるときの時間帯は朝が良い(日中のほうが消化がいいし、アレルギーなど何かあったときに医者に診せやすい)。メニューは毎日変える必要はなく、同じものを何日か続けて良い。ドロドロのものから粒々のものに上げるタイミングの目安は、赤ちゃんが舌を前後ではなく左右に動かせるようになること。りんご果汁はすりおろしたのを茶漉しで漉して2〜3倍に薄める。おかゆは炊飯器におかゆ用の小さな耐熱容器を入れて(米に対して水7〜8倍)大人用のごはんと一緒に炊く。キャベツなどの葉っぱはスープから取り出してくるくる巻いてスティック状に凍らせ、おろし金で下ろすと細かくしやすい。片栗粉やコーンスターチでとろみをつけると入りやすい。味噌は底に沈むので、味噌汁のうわずみは早い段階からあげられる、などなど。赤ちゃんたちもあまりぐずらず、神妙に聞いていた。

最後に、離乳食と一緒に作って手間を省ける大人用メニューということで、キャベツとワカメとプチトマトの胡麻和えとポテトサラダを試食。どちらも野菜スープで使う野菜を活用。授乳中はいいおっぱいを出そうとして母親も食事に気を遣うので、断乳・卒乳した途端体調を悪くする人が多い、という話は興味深い。

「離乳食は5か月頃から」というのが一般的なようだけど、わたしが出産した助産院では「なるべく遅らせて。少なくとも6か月以降」という方針。赤ちゃんの胃腸は未発達だからというのがその理由。離乳食は一度始めたらずっと続けなくちゃいけないし、わたしもできることなら引き伸ばしたい。だけど、遅らせすぎると好き嫌いする子になるという話も聞くし、大人が食べるのを見て欲しがったら始めようと思う。今のところ、たまは何となく欲しそうではあるけれど、まだおっぱいがあれば幸せという感じ。

2004年01月24日(土)  映画『LAST SAMURAI』
2002年01月24日(木)  主婦モード

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