2006年10月03日(火)  マタニティオレンジ14 ヘンなのは自分だけじゃない

はじめての妊娠〜出産〜育児は、未知との遭遇の連続。とくに妊娠中の体の変化はびっくりすることばかり。「世の中には男と女と妊婦がいる」と語った友人がいたけれど、おなかが大きくなるにつれて、自分の体が別物のようになっていくのがなんとも不思議だった。でも、面白がってばかりもいられず、ときどき「これって異常?」と不安になることも。

マタニティビクス&ヨガに通って良かったのは、「そっちはどう?」と気軽に聞きあえる仲間ができたこと。レッスン前後に着替えながら、「ねえねえ、おなかのまわりに毛が生えてきちゃったんだけどー」と一人が切り出すと、「わたしも、わたしも」となり、「大切なところを守るために毛が生えるんだよ」「なるほど」と納得しあった後で、「でも、すごいんだけど。カールおじさん級」「え? 見せて見せて」と臍まわりのギャランドゥ品評会。「それほどでもないじゃない」「同じぐらいだね」「みんな生えてるんだー」と安心しあう。ついでに「20週にしては大きすぎない?」「わたしもそんなもんだったよ」とおなかの大きさ比べをし、「おなかの下に妊娠線できてショックー」「膨らんでるから塗り忘れちゃうんだよね」「妊娠線予防、何使ってる?」と情報交換が始まる。「ヘンなのは自分だけじゃない」とわかるだけで心配ご無用となるし、お役立ち情報も仕入れられるのだった。

「おなかにヘンな縦線が出てきたんだけどー」「わたしも、わたしも」もよくある会話。臍の上下に茶色い線が浮かび上がるのだが、正中線といって受精卵のくっついた跡なのだそう。生物の教科書に載ってた受精卵の真ん中のくっきりした線を思い出し、驚くと同時に「生命の神秘だー」と感激。自分は卵から出発し、その名残を今も体にとどめているのだ。出産すると正中線は自然に消えるのだが、「みんなもあるんだー」と安心して、なぜ妊娠期にだけ姿を現すのか理由を調べなかった。もしかしたら、卵だった時代=初心を思い出させるため、だろうか。

2005年10月03日(月)  Paulina Plizgaの着るアート
2000年10月03日(火)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/12/02)

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