子どもができたおかげで得るものがある反面、子どもができたせいで失うものもあるという。けれど、いま諦めなくてはならないものは一時的なもの。「せいで」より、「おかげ」を数えられるほうが幸せだと思う。実際、今は祝福される一方で、「おかげ」と思えることばかり。そのひとつが、花。いちばん気の早い花は予定日より二週間以上早く、8月2日に届けられた。「20日(はつか)」と伝えたのが「2日(ふつか)」と記憶されたのか。「出産祝い」の伝票がついたバラを届けた花屋のお兄さんは、わたしの大きなおなかを見て「?」となった。カードには「日本一可愛い子どもに育ててください」とあり、こりゃあしっかり産まなきゃ、という気持ちに。いい景気づけになった。友人夫妻から贈られた花は「ピンクがお母さん、オレンジがお父さん、真ん中の白い花が赤ちゃん」というアレンジメント。無垢な小さい蕾を守るように二色のガーベラが花びらを開いた姿はとてもあったかくて微笑ましくて、こんな家族になれたらいいなと思った。
2004年10月02日(土) 「平均年齢66-1才」若返りの会2000年10月02日(月) 10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/12/02)
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