2005年10月30日(日)  同窓会は最高のセンセイ

いざ同窓会当日。仕切りならまかせてのマキがクルマの手配までしてくれて、10:20に家の近くまでノボルッチが迎えに来てくれ、わたしの後にマリちゃん、マキを拾って会場へ。

11時に幹事が集合し、まず自己紹介から。450人の大きな学年だったので、顔しか知らない人も多いし、顔も知らない人もいる。東京在住リモート実行委員のわたしは口だけ出して、手足を動かすのを地元実行委員に任せていたのだけど、完璧なまでに準備が整っていたことに感心、感激。

わたしの本日初仕事は、カラーコピーしてラミネート加工した卒業アルバムを貼りだすこと。高倉台小学校、三原台小学校各6クラス、三原台中学校11クラス。ホワイトボードにカラフルなポスター(ミワちゃん作)を貼ったり、ポラロイドカメにフィルムを詰めたり、集合写真の返信用封筒に各自住所を書いてもらうための「見本」を用意したりしている間に受付開始の12時になり、同級生や先生方が続々登場。「わー」「きゃー」「わかる?」「覚えてる!」と感動の再会が繰り広げられる。

8月時点で80名だった参加表明者が日に日に増えて、10名の先生方も合わせると120名の出席となった。オレオレ詐欺と間違われながらクラス名簿頼りに電話かけまくった子、首にアイスノン当てて同級生の実家200軒にチラシを配った家庭訪問部隊(団地の階段がきつかったらしい)たちの積み上げた数字。話題をふりまく名人だった佳夏も、最後に自分の蒔いた種がこんなおおごとになってびっくりしているかもしれない。「100人超えるのはすごいことですよ」と会場の支配人。これだけ幹事が打ち合わせに足を運んだのも珍しいらしく、地元の交渉部隊はすっかり会場スタッフと顔なじみ。

13時過ぎ開会。司会はリレー形式で、開会の挨拶はわたし。今日来るのにみんな勇気出したと思うけれど、連絡のつかない同級生や先生方を探し出すためにもっと勇気を出し、汗をかいた地元実行委員がいたこと、この同窓会のきっかけとなった同級生の佳夏のことを話し、乾杯の音頭のノリオにつないだ。ノリオのしゃべりの引力は今日の収穫。間の取り方、言葉の選び方、惚れ惚れするほどうまくて、会場の関心を見事に引きつけていた。乾杯に続いて、ヨーコが来席の先生方を紹介。小学校と中学校の先生が同席する同窓会は珍しいと思うし、戸惑われた先生方も多いだろう。転入出の多い学年だったので、小学校だけの同級生も中学校だけの同級生も一同に会せるように「小中学校合同」というスタイルを採った。

ナカノ先生の発案で、最後に先生代表にしていただく予定だったスピーチを一人一言テーブルスピーチに切り替え、急遽フルッピを司会に任命。アドリブとは思えないユーモアの効いたコメントをはさみながら、上手に先生方の言葉を引き出してくれた。フルッピも普段から司会慣れしているのか、続いてのゲーム大会の司会もつなぎの言葉が実になめらか。司会に事欠かない学年だったとは。

百円争奪じゃんけんゲームの優勝者は、同級生のミヤが連れてきた、3歳ぐらいの男の子。「勝ったというより、負けてもらっただけだから」とミヤが遠慮し、戦利品の大量の百円玉は二次会資金に寄付された。

BGMは小中学校時代の流行歌。リクエスト曲のリストを会場側に出し、カラオケでかけてもらっている。CDを買って編集するより手間も省けて、グッドアイデア。
【歓談タイム】 ◆カーマは気まぐれ(カルチャークラブ) ◆青い珊瑚礁 (松田聖子) ◆ヤングマン(西條秀樹) ◆異邦人(久保田早紀) ◆ハッとして!Good(田原俊彦) ◆少女A(中森明菜) ◆ハイスクールララバイ(イモ欽トリオ) ◆セーラー服と機関銃(薬師丸ひろ子) ◆いとしのエリー(サザンオールスターズ) ◆待つわ(あみん) ◆男の勲章(嶋大輔) ◆翼の折れたエンジェル(中村あゆみ) ◆ギザギサハートの子守唄(チェッカーズ) ◆UFO(ピンクレディ) ◆ツッパリHigh School Rock'n Roll登校編(横浜銀蝿) ◆YES・NO(オフコース) ◆およげたいやきくん(シモンマサト) ◆ビューティフルネーム(ゴダイゴ) ◆完全無欠のロックンローラー(アラジン) ◆リフレックス(デュランデュラン) ◆まちぶせ(石川ひとみ) ◆昴(谷村新司) ◆HERO(甲斐バンド)
【記念品贈呈】 ◆贈る言葉(海援隊)
【エンディング】 ◆卒業写真(荒井由実) ◆卒業(斉藤由貴)

「料理は絶対余るから少なめに頼もう」と人数の八掛けで注文。でも、どっさり余る。しゃべるのと笑うので口は大忙し、食べてるヒマなんかない。撮った写真の少なさにもびっくり。ほんとに盛り上がっている瞬間は写真を撮ることも忘れてしまう。

宴もたけなわ、歌姫マリちゃんの司会で校歌斉唱。これも3校分。それぞれの学校に乗り込んでカラオケテープを入手してきた。行ってない小学校の校歌を歌うのは新鮮。三曲目の中学校の校歌は、大いに盛り上がった。

先生方に花束贈呈の後、写真室に移動して120人の大集合写真撮影。ぎゅうぎゅう詰めでほろ酔いの集団は、カメラマンにとっては難しい被写体だったのでは。シャッターを押すと「ええっ、もう?」と突っ込み、何枚も撮ると「どこが悪いんじゃ!」と突っ込み、うるさいことこの上ない。どんな写真が上がってくるのか楽しみ。

2次会のはじまる前、先生方に記念品のアルバムを手渡す。今日撮ったポラを納めたもの。「仲のいい学年なんですね」と小学校の先生に言われ、「いえ、けっこうバラバラでしたよ」。でも、この一年間でずいぶん仲良くなりました。風化していくだけだったはずの小中学校の思い出。こんなに面白くて働き者の同級生がいるなんて、この同窓会がなかったら、知らずに年を重ねていくどころだった。ずっと住んでいて古ぼけていくだけだった家の下に埋蔵金が埋まっている、と告げられたような感じ。

大阪に発つ前、「週末は同窓会のためつかまりません」と今仕事しているプロデューサーに伝えたら、「同窓会は最高の先生と言う言葉がありますよ」と教えてくれた。本当に、その通り。

2004年10月30日(土)  グリー(gree.jp)1か月
2002年10月30日(水)  2002年10月に書いたもの

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