新宿TOPS HOUSE1、2階のカフェは打ち合わせのメッカ。『談話室滝沢』がなくなってますます映画関係者で混み合っているという説もあるが、わたしもときどき利用する。今日は12時からの打ち合わせが1時に終わったが、同じビル4階のTOPS THEATERで夜芝居を観ることになっていた。さああと6時間、何しよう。とりあえず席に残り、お昼を注文。土日は1時まで、平日は2時までがサービスタイム。ドリンク付きのシチューが750円とはおトク。本を読んで時間をつぶし、14時40分から新宿文化シネマで『NANA』を観る。めいっぱい甘いキャラの宮崎あおいちゃんが新鮮。何をやってもはまってしまうのがすごい。はまっているといえば、他のみなさんもかなり原作のイメージ。矢沢あい作品のディテールの細かさや遊び心が映像にも見え隠れしていて、観ていて楽しかった。20才前後の頃って世界はすごく小さくて、目の前の恋の叶ったり失ったりや、友だちとのすれ違いや喧嘩が大人になった今よりずっとずっと大事件だった。そのくせ夢はなんでもありで絞りきれていなくて、余計にバランスが悪かった。そんな頃のことがとても懐かしく愛おしく思い出されて、泣けた。映画が終わると5時。南口の東急ハンズの家具売場をウロウロ。食卓でパソコンを打っているので、せめて椅子はデスクワーク用のものを買おうかと探しているのだけど、なかなかいいのに出会えない。とりあえず、背もたれ用ビーズクッションとハートのカバーを買う。ついでにハートのマグネットも。そして、ついにチョコレートのアロマエッセンスを発見。これでチョコ名刺にチョコの香りをつけられる。開演30分前の6時半にTOPS4階TOPS THEATER到着。友人の川上徹也さんが脚本を書いたプレイメイト公演『フェイス イン フェイス』が目当て。ちょうど川上さんをつかまえると、「7時半開演ですよ」。さああと1時間。8階にもカフェがあるのを知り、はじめて足を踏み入れると、ビンゴ!手作りっぽい木のテーブルと椅子。ピアノの上に無造作に並んだ本。あちこちから伸びてる枝やグリーン。小花模様のテーブルクロス……新宿の真ん中に別荘地のコテージのような空間が出現。たっぷりサイズのドリンクは長居歓迎の証!? 8階にあるので名前は『cafe ユイット』。これから新宿で本を読むときはここに来よう。いよいよ開演。川上さんのホンはいつも練りに練っていて薀蓄満載な上に器用に笑わせ、泣かせ、考えさせる。美容形成クリニックの院長が姿の見えないインタビュアーの質問に答え、当時の様子が再現される形で物語は進む。「ブサイクな顔にしてくれ」と風変わりな依頼をしたイケメン俳優(演じるのは『爆竜戦隊アバレンジャー』に出演していたイケメン俳優・西興一朗くん)について。顔という表層の下に隠された本性、本音、本当のこと……『フェイス イン フェイス(顔の中の顔)』が少しずつ暴かれていく。「病気を治すところではないので来院者を患者ではなくクライアントと呼ぶが、病んでいるクライアントも来る」と院長は語るが、病んでいるのは彼自身ではないかと観客が疑いはじめるところから面白さは加速する。伏線が次々と連結し、ぐるりとつながった瞬間は快感と嫉妬を覚えた。今月30日まで上演。プレイメイト no.6 『フェイス イン フェイス』2005年10月19日(水)〜10月30日(日)THEATER/TOPS)作:川上徹也 演出:竹内晶子出演:西 興一朗 新谷真弓(ナイロン100℃) 平賀雅臣 ほりすみこ 濱田かずよ 杉下絵美 /近江谷太朗役者・近江谷太朗と作家・川上徹也のプロデュースユニット「プレイメイト」。今回は「顔」をテーマに、サスペンスフルな笑える悲劇に挑戦。舞台は、美容形成クリニックの診察室。自分の顔が気に入らないイケメン俳優とちょっとクレイジーな形成外科医。2人が織りなす10年に及ぶ整形バトルと、愛を貫く看護士が絡んだ奇妙な三角関係を中心に、自分の顔を改造したがる人々のおかしみと悲しみを丁寧に描いていきます。ところで、上演中の地震を初めて体験した。場内は暗い上に結構長く揺れたものだから、「怖い」「やだ」と泣きそうな声を上げる女性客も。昼は2階、夜は8階でトーストを食べたわたしは、仕上げに自分がこんがり焼けた図を想像して気分が悪くなったが、舞台の時間は止まらず、役者魂に感心。 2003年10月19日(日) 100年前の日本語を聴く〜江戸東京日和2002年10月19日(土) カラダで観る映画『WILD NIGHTS』
2003年10月19日(日) 100年前の日本語を聴く〜江戸東京日和2002年10月19日(土) カラダで観る映画『WILD NIGHTS』
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