2005年08月12日(金)  宮崎あおいちゃんの『星の王子さま』

パコダテ人』でヒロイン日野ひかるを演じた宮崎あおいちゃんが17才で主演の舞台を踏んだミュージカル『星の王子さま』の2年ぶりの再演を初台の新国立劇場にて鑑賞。2年という時間をしっかり栄養に変えたなあと感心するほど、台詞が力強くなり、前回よりずっと心の奥に届いた。台本はほとんど変わってないはずなので、言葉の表情が豊かになったのだと思う。前回も思ったけれど、あおいちゃんの王子さまがとても天真爛漫で無邪気で、楽しそうに舞台を跳ね回る姿を見ているだけで微笑ましくなってしまう。あれは演技というより自分で持っているものなんだろうな。

前回いちばん感動したのはキツネのシーンで、今回もROLLYの歌に泣かされた。この人の『ロッキーホラーショー』を3回観に行ったほどのファン。カーテンコールで舌を出す仕草もお茶目だった。王様(ブラザー・トム)の「観客つかみ力」にも拍手。ヘビ役の森山開次さんの人間離れした身体表現力にはびっくりした。骨がないような、くねくねした動きは、「ヘビを演じる人間」ではなく、ヘビ。プロフィールを見ると、ダンサーとのこと。

一緒に行った元同僚アートディレクターのE君は、凝った舞台美術や衣装がとても面白かったよう。楽屋を訪ね、約1年ぶりのあおいちゃんに挨拶。朝ドラ女優のオーラも加わって、ますます元気。

『星の王子さま』 新国立劇場

【STAFF】
原作:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
訳:内藤 濯(岩波書店刊)/Editions GALLIMARD(1946)
演出:白井晃
脚本・作詞:能祖将夫
作曲・音楽監督:宮川彬良
振付:近藤良平(コンドルズ)

【CAST】
星の王子さま:宮崎あおい
飛行士:岡田浩暉
王様:ブラザートム
キツネ&うぬぼれ男:ROLLY
地理学者:松澤一之
実業家:内田紳一郎
点燈夫:宮川浩
呑み助:福本伸一
天文学者:田子裕史
ヘビ:森山開次
バラ:安寿ミラ

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