4/23から8/15まで開催中の『恋愛物語展 どうして一人ではいられないの?』目当てに、日本科学未来館へ。鑑賞の友は、先日、六本木ヒルズ森美術館に一緒に行った岩村匠さんと、そのとき匠さんから紹介されたアミちゃん。3人ともこの展覧会に目をつけていたことがわかり、「じゃあ一緒に」となった。自らの性同一性障害を綴った『性別不問。』の著者でありライターである匠さん、好奇心旺盛なアミちゃんとの館内めぐりは楽しく、「こんなのがあるよ」「これ面白ーい」と見つけあい、教えあいながら見て回る。
企画展示の『恋愛物語展』は、「もともと自前で子孫を残していた生物が、種の保存のために、他者の遺伝子と掛け合わせる必要が生じ、『性』が生まれた」ことからはじまり、懐かしい「減数分裂」「X染色体 Y染色体」の解説があり、地球上のさまざまな性の形が紹介され、バーカウンターを模したコーナーに「恋愛に効くカクテルレシピ」(というスタイルを取った解説書。これが読ませる)を置いたり、「存在しない相手に恋ができるか」ということでプレステの恋愛シミュレーションゲームが用意されていたり、科学的かつ遊び心のある展示になっている。何気なく置かれた二人がけソファは電流が通っていて、互いの体に触れると音が鳴り、スキンシップしながら音楽を奏でられる。手もつなげない二人には、絶好の口実。お膳立てまでしてくれるとは、心憎い。
企画展示は企画展示で十分楽しめたけれど、常設展がこれまた面白く、ゲームあり乗り物ありデモンストレーションあり。ボランティアガイドさんの丁寧な説明も受けられ、一日中過ごせる盛りだくさんな内容。わたしたちは3階にある集団コミュニケーションロボットがツボに来て、3回見に行った。話しかけると集団で激しくうなずく姿が何ともいえない。夏休みとはいえ平日のため空いていたが、大人にも子どもにも楽しみながら科学に親しめる。館内は飲食施設も充実。お昼は眺めのいいレストランで腹ごしらえし、帰りがけにカフェで水分と糖分を補給。ここのカフェ、大中小のサイズ違いの木のテーブルと椅子がとてもかわいい。
2004年07月21日(水) 明珠唯在吾方寸(良寛)
2002年07月21日(日) 関西土産
2000年07月21日(金) 10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)